ナキハクチョウ(鳴白鳥、Cygnus buccinator)は、カモ目カモ科ハクチョウ属に分類される鳥類

ナキハクチョウ
ナキハクチョウ
ナキハクチョウ
保全状況評価[a 1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: カモ目 Anseriformes
: カモ科 Anatidae
: ハクチョウ属 Cygnus
: ナキハクチョウ C. buccinator
学名
Cygnus buccinator Richardson, 1832
和名
ナキハクチョウ
英名
Trumpeter swan

分布

編集

アメリカ合衆国北西部、カナダ西部[1][2][3][a 1]

形態

編集

全長150-180センチメートル[1]。翼長60.5-65センチメートル、メス58.5-60.1センチメートル[2]。翼開張230-260センチメートル[1]。ハクチョウ属のみならずカモ科最大種[2]。頸部は細長い[1][3]。全身の羽衣は白い[1]

嘴は大型で長い[1][3]。嘴の色彩は黒く[1]、外縁に赤やピンク色の筋模様が入る[2][3]。鼻孔は嘴の中央部に開口する[1]。気管が長く紐状[2]。後肢の色彩は黒い[1]

生態

編集

河川湖沼湿原内湾などに生息する[1][3][4]。長距離の渡りは行わない[2][3]。英名trumpeterは鳴き声がラッパ(トランペット)のように響くことに由来する[2][4]

食性は植物食で、植物の根、種子、水生植物などを食べる[4]

繁殖形態は卵生。4-8個(平均5個)の卵を産む[2]。抱卵期間は33-37日[2]。雛は孵化してから3-4か月で飛翔できるようになる[2]

人間との関係

編集

1970年における生息数は4,000羽と推定されている[2]

画像

編集

関連項目

編集

参考文献

編集
  1. ^ a b c d e f g h i j 桐原政志 『日本の鳥550 水辺の鳥』、文一総合出版2000年、110頁。
  2. ^ a b c d e f g h i j k 黒田長久、森岡弘之監修 『世界の動物 分類と飼育 (ガンカモ目)』、財団法人東京動物園協会、1980年、19、22頁。
  3. ^ a b c d e f 真木広造、大西敏一 『日本の野鳥590』、平凡社、2000年、92頁。
  4. ^ a b c 『小学館の図鑑NEO 鳥』、小学館2002年、161頁。

外部リンク

編集
  1. ^ a b The IUCN Red List of Threatened Species
    • BirdLife International 2009. Cygnus buccinator. In: IUCN 2010. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2010.1.