ドン・マッカラン(Don McCullin、1935年10月9日-)は、イギリス出身の写真家報道写真(特に戦争写真)の分野で活躍中。現代の紛争を撮る写真家のひとりで、そのキャリアは過去50年間の紛争を網羅との評価がある。

Don McCullin, 2011

略歴

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マッカランはロンドンのセント・パンクラスで生まれた[1]

  • 1940年代、1950年代

ハンマースミス芸術工芸建築学校にて奨学金を受ける。父の死で学校を退学した。その後英国空軍に勤務。 1959年、最初の写真作品を発表。

  • 1960年代、1970年代

クリスティーヌ・デントと結婚。製鉄労働者のシリーズを撮影。キュプロス島の市民戦争を撮影、世界報道写真大賞受賞。インドの飢饉を撮影。 1968年、ヴェトナムのテト攻勢を撮影、ナイジェリアのピアフラ戦争を撮影。 チャドの撮影。 1973年ニジェールのトゥアグレ飢饉を撮影、第4次中東戦争を撮影。

  • 1980年代、1990年代

『闇の心』(Hearts of Darkness)を出版。 1982年、エルサルヴァドル市民戦争を撮影。 クリスティーヌと離婚。エーリッヒ・ザロモン賞受賞。マリリン・ブリッジズと結婚。

  • 2000年代以降

2001年、離婚。『ドン・マッカラン』を出版。2002年、キャサリン・フェアウェルと結婚。 『アフリカのドン・マッカラン』を出版。 2020年11月19日、アンジェリーナ・ジョリーがマッカランの伝記映画『Unreasonable Behaviour』を監督することが発表された。タイトルはマッカランの自伝『Unreasonable Behaviour: An Autobiography』(2002年)に基づく。脚本は『ベルファスト71』を執筆したグレゴリー・バークが務める予定[2]

主要展覧会

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日本においては大規模な展覧会は開催されたことはない。

  • 1993年:ドン・マッカラン回顧展(国際写真センター、パリのパレドトーキョー)
  • 1998年:ドン・マッカラン回顧展(バービカン・ギャラリー、ロンドン)
  • 2007年:ドン・マッカラン 教会と信仰(国立肖像美術館、ロンドン)

脚注

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関連項目

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和書

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  • ドン・マッカラン(ポケット・フォト・シリーズ、創元社、藤崎学人・訳、2011年、ISBN: 9784422700861):

洋書

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    • Don McCullin(ドン・マッカラン) (b. 1935, London, England, UK、戦争11、1968)
  • Photographers A-Z(Hans-Michael Koetzle、Taschen、2011、978-3-865-1109-4)262ページ
    • Don(ald) McCullin, 9.10.1935 London (England)-Lives in Somerset (England)

外部リンク

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