ドント・ルック・バック (チャーリー・セクストンのアルバム)
チャーリー・セクストンのアルバム
『ドント・ルック・バック』(原題:Charlie Sexton)は、アメリカ合衆国のロック・ミュージシャン、チャーリー・セクストンが1989年に発表した2作目のスタジオ・アルバム。
『ドント・ルック・バック』 | ||||
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チャーリー・セクストン の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
ニューヨーク州 ベアズヴィル・スタジオ[1] アディショナル・レコーディング: ニューヨーク レコード・プラント・スタジオ、ロサンゼルス ツァイトガイスト・スタジオ[1] | |||
ジャンル | ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | MCAレコード | |||
プロデュース | ボブ・クリアマウンテン、トニー・バーグ | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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チャーリー・セクストン アルバム 年表 | ||||
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背景
編集前作『ピクチャーズ・フォー・プレジャー』(1985年)のドラム・パートは全編とも打ち込みだったが、本作ではゲイリー・ファーガソンがドラマーとして全面参加した[4]。収録曲「ドント・ルック・バック」には、プロデューサーのボブ・クリアマウンテンの紹介により、ブライアン・アダムスがバックグラウンド・ボーカルで参加した[4]。「クライ・リトル・シスター」は、ジェラルド・マクマホンとマイク・マイニエリが共作して映画『ロストボーイ』(1987年公開)に提供した曲のカヴァーである[5]。
反響・評価
編集アメリカでは前作ほどの成功を収められず、合計9週にわたりBillboard 200入りしたが、最高104位に終わった[3]。スウェーデンでは1989年2月8日付のアルバム・チャートで49位を記録し、セクストンの作品としては初めて、同国でチャート入りを果たした[2]。
Cub Kodaはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「よりセクストンのギター・プレイとテキサス・ルーツに比重が置かれている」と評している[6]。また、酒井康は『BURRN!』誌1989年2月号のレヴューで74点を付け「優しさ溢れる歌い方とモダンな音作りが、例えばA3のようなホットな曲の持ち味を殺してしまっているのが残念」「本当は骨太のR&Rを信条としているのだから、A4のバラードは別としても、もっとアグレッシヴにパワフルにアレンジすれば良かったと思う」と評している[7]。
収録曲
編集- ドント・ルック・バック - "Don't Look Back" (Charlie Sexton, Tonio K) - 4:43
- シームス・ソー・ロング - "Seems So Wrong" (C. Sexton, Arthur Barrow, Tony Berg) - 4:30
- ブローイング・アップ・デトロイト - "Blowing Up Detroit" (John Palumbo) - 4:59
- アイ・キャント・クライ - "I Can't Cry" (Marty Willson-Piper) - 4:28
- ホワイル・ユー・スリープ - "While You Sleep" (C. Sexton, Steve Earle) - 4:46
- フォー・オール・ウィ・ノウ - "For All We Know" (C. Sexton, A. Barrow, Danny Wilde) - 4:38
- バトル・ヒム・オブ・ザ・リパブリック - "Battle Hymn of the Republic" (C. Sexton, T. Berg, Tonio K) - 5:04
- クエスチョン・ディス - "Question This" (C. Sexton, Scott Wilk) - 4:43
- セイヴ・ユアセルフ - "Save Yourself" (C. Sexton, A. Barrow) - 4:10
- クライ・リトル・シスター - "Cry Little Sister" (Michael Mainieri, Gerard McMahon) - 4:51
参加ミュージシャン
編集- チャーリー・セクストン - ボーカル(all songs)、ギター(all songs)、ベース(on #9)
- トニー・バーグ - ベース(on #7)、キーボード、アディショナル・ギター
- ラリー・ファスト - シンセサイザー
- パトリック・ウォーレン - チェンバリン
- カーマイン・ロハス - ベース
- ゲイリー・ファーガソン - ドラムス
- デヴィッド・ヴァン・ティーゲム - パーカッション
- レニー・ピケット - テナー・サクソフォーン
- リノ・ゴメス - バリトン・サクソフォーン
- ロビン・クラーク、ディーヴァ・グレイ、ラニ・グローヴス - バックグラウンド・ボーカル
- ブライアン・アダムス - バックグラウンド・ボーカル(on #1)
- トニオ・K - バックグラウンド・ボーカル(on #7)
- リック・ダンコ - バックグラウンド・ボーカル(on #9)
- ジャスミン・ヴィレット - バックグラウンド・ボーカル(on #10)
脚注
編集- ^ a b CD英文ブックレット内クレジット
- ^ a b swedishcharts.com - Charlie Sexton - Charlie Sexton
- ^ a b “Charlie Sexton - Chart History - Billboard 200”. Billboard. 2022年8月21日閲覧。
- ^ a b 日本初回盤CD (25P2-2458)、1992年再発CD (MVCM-21047)共通ライナーノーツ(東郷かおる子)
- ^ “Cover versions of Cry Little Sister by Gerard McMann”. SecondHandSongs. 2022年8月21日閲覧。
- ^ Koda, Cub. “Charlie Sexton - Charlie Sexton Album Reviews, Songs & More”. AllMusic. 2022年8月21日閲覧。
- ^ 『BURRNIN' VINYL VOL.3』バーン・コーポレーション、1991年9月25日、87頁。ISBN 4-401-61348-1。