ドデカナール: Dodecanal)は、脂肪族アルデヒドの一種である。無色ないし薄い黄色の液体で、強い脂肪臭があるが希釈するとバイオレットの香気を呈する[2]。天然にはコリアンダーキュウリニンジンミカンなどに含まれる[2]消防法に定める第4類危険物 第3石油類に該当する[1]

ドデカナール
Dodecanal[1]
識別情報
CAS登録番号 112-54-9
特性
化学式 C12H24O
モル質量 184.32 g mol−1
外観 無色ないし薄い黄色の液体
匂い 脂肪臭
融点

12 °C, 285 K, 54 °F

沸点

241 °C, 514 K, 466 °F

への溶解度 不溶
有機溶媒への溶解度 アルコールプロピレングリコールに可溶。グリセリンに不溶。
危険性
引火点 82℃
発火点 200℃
半数致死量 LD50 23g/kg(ラット、経口)
関連する物質
関連する脂肪族アルデヒド ウンデカナール
トリデカナール
関連物質 ドデカン
ドデカノール
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

用途

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フローラル系調合香料、および食品香料として使用される[2]。日本の消防法では危険物第4類第3石油類(非水溶性)に区分される。

製法

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ドデカノールの接触脱水素化反応により製造される[2]

脚注

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  1. ^ a b 製品情報東京化成工業
  2. ^ a b c d 湖上国雄『香料の物質工学 -製造・分析技術とその利用』地人書館、1995年、151頁。ISBN 4-8052-0491-5