ドウガネブイブイ
ドウガネブイブイ(Anomala cuprea、銅鉦蚉蚉)は、甲虫目コガネムシ科の草食昆虫。
ドウガネブイブイ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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分類 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Anomala cupera (Hope, 1839) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ドウガネブイブイ(銅鉦蚉蚉) |
形態
編集体長はおよそ25ミリ。体色は全身暗銅色で、鞘翅には長い毛が生えている。全体的な体型はコガネムシに似るが、より大型であり、光沢も鮮やかな緑色の体色も持たない他、頭部が長いことで区別できる。
生態
編集平地から低山地の広葉樹林帯に生息する。関東などでは普通に見られる種で、日本のほかに朝鮮半島や中国東北部でも見られる。
成虫は5-9月にかけて出現し、各種広葉樹の葉を食べる他、スギの葉を食べたとする報告もある。ブドウやウメの葉を食害するため、農林業害虫としても知られている。夜行性であり、灯火にもよく飛来する。人間などの敵に襲われると、茶色の排泄物を出す。
21世紀現在、地球温暖化、都市圏のヒートアイランド化に伴い、元来西日本を分布の中心とし生態的ニッチを同じくする近縁種アオドウガネの勢力域が北上し、関東以北の本種の生息を圧迫している。東京都近郊では既に[いつ?]競合に敗れ、個体数が逆転している。
前述のように本種は食葉性だが、飼育下では樹液に集まるクワガタムシやカブトムシ用のゼリーを与えるとよく食べる。メスは腐葉土中に産卵し、孵化した幼虫は植物の根や腐葉土そのものを食べて成長、翌年春から初夏にかけて蛹化、羽化する。
同属の近縁[要出典]種として、ヒメコガネ(A. rufocuprea Motschulsky)やサクラコガネ(A. daimiana Harold)などがある。