ドイツ・ブンデスリーガ1980-1981

フースバル・ブンデスリーガ 1980-1981ドイツサッカー協会 (DFB) によって開催された男子全国最上位リーグの第18シーズン目である。FCバイエルン・ミュンヘンが連覇し、7回目のドイチャー・フースバルマイスターの座に就いた[1][2][3][4]

Fußball-Bundesliga
シーズン 1980-1981
優勝 FCバイエルン・ミュンヘン
(7回目)
試合数 306
ゴール数 1039 (1試合平均3.4)
得点王 西ドイツの旗 カール=ハインツ・ルンメニゲ
(29点)
合計観客動員 7,364,087
平均観客動員 24,066

概要

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1981年3月25日の第25節、当時首位に立っていたハンブルガーSVは、勝ち点3差で2位につける昨季王者バイエルンとの直接対決に臨んだ。HSVは66分までにフェリックス・マガトホルスト・ルベッシュの得点で2-0と先行し、このまま勝てば勝ち点差を[5]まで広げられた筈だった。だがしかし、バイエルンは67分カール=ハインツ・ルンメニゲ、89分パウル・ブライトナーが決めて、天王山は2-2のドローに。翌週HSVはボルシア・ドルトムントに2-6で大敗し、そして第28節にはバイエルンが首位に立った。そして、最終節を前にHSVとの勝ち点差を4に広げて優勝を確定させ、ドイチャーマイスターの座を守った[5]

TSV1860ミュンヘンは、ホームでのフォルトゥナ・デュッセルドルフ戦で0-3と先行されるも、残り30分で4点を決め、4-3で逆転勝利した。1860の得点者はいずれもルディ・フェラー。そんな劇的勝利があった一方、ゼヒツィガーたちは第30節で残留争いの直接的ライバル、アルミニア・ビーレフェルトとの一戦では、劇的逆転負けを喫している。88分まで2-1とリードしておきながら、そこから2-3で負けたのだった。

その昇格組ビーレフェルトを含めて、今季はノルトライン=ヴェストファーレン州の10クラブがブンデスリーガに所属し、同一州のクラブ数としては史上最多となった。しかし成績を見てみると、首位に立ったクラブは一つもなく、7位ボルシア・ドルトムントと9位VfLボーフム以外は、いずれもBクラスに沈んだ。

順位表

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(出典:[4]

首位
最下位


チーム 出場権または降格
1 FCバイエルン・ミュンヘン (C) 34 22 9 3 89 41 +48 53 UCC出場
2 ハンブルガーSV 34 21 7 6 73 43 +30 49 UC出場[注 1]
3 VfBシュトゥットガルト 34 19 8 7 70 44 +26 46
4 1.FCカイザースラウテルン 34 17 10 7 60 37 +23 44
5 アイントラハト・フランクフルト 34 13 12 9 61 57 +4 38 CWC出場
6 ボルシア・メンヒェングラートバッハ 34 15 7 12 68 64 +4 37 UC出場[注 1]
7 ボルシア・ドルトムント 34 13 9 12 69 59 +10 35
8 1.FCケルン 34 12 10 12 54 55 −1 34
9 VfLボーフム 34 9 15 10 53 45 +8 33
10 カールスルーアーSC 34 9 14 11 56 63 −7 32
11 バイアー04レーヴァクーゼン 34 10 10 14 52 53 −1 30
12 MSVデュイスブルク 34 10 9 15 45 58 −13 29
13 フォルトゥナ・デュッセルドルフ 34 10 8 16 57 64 −7 28
14 1.FCニュルンベルク 34 11 6 17 47 57 −10 28
15 アルミニア・ビーレフェルト 34 10 6 18 46 65 −19 26
16 TSV1860ミュンヘン (R) 34 9 7 18 49 67 −18 25 2.フースバル・ブンデスリーガ1981–1982ドイツ語版に降格
17 FCシャルケ04 (R) 34 8 7 19 43 88 −45 23
18 バイアー05ユールディンゲン (R) 34 8 6 20 47 79 −32 22
出典: www.dfb.de
順位の決定基準: 1) 勝ち点; 2) 得失点差; 3) 総得点.
(C) 優勝; (R) 降格.
注釈:
  1. ^ a b アイントラハト・フランクフルトがDFBポカール1980-1981ドイツ語版優勝によりUEFAカップウィナーズカップ 1981-82出場を決めたので、彼らのUEFAカップ 1981-82出場権はリーグ6位のボルシアMGに譲渡された。

得点ランキング

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(出典:[6]

順位 選手 クラブ 得点数
1.   カール=ハインツ・ルンメニゲ FCバイエルン・ミュンヘン 29
2.   マンフレート・ブークスミュラー ボルシア・ドルトムント 27
3.   クラウス・アロフス フォルトゥナ・デュッセルドルフ 19
4.   パウル・ブライトナー FCバイエルン・ミュンヒェン 17
  ホースト・ルーベシュ ハンブルガーSV
  ディーター・ミュラー (1954年生まれのサッカー選手) 1. FCケルン
  クート・ピンカルドイツ語版 VfLボーフム

FCバイエルン・ミュンヘンのマイスターマンシャフト

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(出典[7]

1. FCバイエルン・ミュンヘン
 

主審

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(出典:[8]

名前 生年月日 所属協会 担当試合数     備考
ヴォルフ=ディーター・アーレンフェルダー 1944-02-11 ニーダーライン 8 9 0
ハインツ・アルディンガー 1933-01-07 ヴュルテンベルク 10 6 0
カール=ヨーゼフ・アッセンマッハー 1947-05-30 ミッテルライン 8 13 0
ノアベアト・ブリュックナー 1947-01-08 ヘッセン 8 17 0 ブンデスリーガ担当初シーズン
クラウス・クラユス 1940-07-03 バーデン 8 23 0
ヴァルター・エンゲル (審判員) 1939-05-15 ザールラント 9 10 0
ヴァルター・エシュヴァイラー 1935-09-20 ミッテルライン 10 15 0
ヴェアナー・フェックラー 1945-06-24 ズュートヴェスト 9 19 0 ブンデスリーガ担当初シーズン
ペータ-・ガボーア 1940-04-19 ベルリン 9 18 1
ヴィルフリート・ハイトマン 1943-10-04 ニーダーザクセン 9 26 0
ゲアト・ヘニヒ 1935-04-24 ニーダーライン 10 23 0
フランツ=ヨーゼフ・ホントハイム 1938-08-13 ラインラント 10 19 1
ウド・ホーアアイス 1944-08-27 ハンブルク 8 23 0
ヴァルター・ホアストマン 1935-08-28 ニーダーザクセン 11 17 0
ホースト・ヨース 1934-07-27 ヴュルテンベルク 9 7 1
ウーヴェ・カスペロフスキ 1947-04-06 ベルリン 6 8 0 ブンデスリーガ担当初シーズン
マックス・クラウザー 1937-07-04 バイエルン 9 15 0
ギュンター・リン 1935-03-16 ラインラント 10 19 0
メダードゥス・ルカ 1935-03-12 ザールラント 9 16 0
ユアゲン・メスマー 1940-05-26 バーデン 8 19 2
ディーター・ニーバーガル 1950-07-22 ズュートヴェスト 9 14 0 ブンデスリーガ担当初シーズン
クラウス・オームゼン 1935-10-16 ハンブルク 7 10 0 ブンデスリーガ担当最終シーズン
ディーター・パウリー 1942-02-14 ニーダーライン 8 9 0 ブンデスリーガ担当初シーズン
ヤン・レデルフス 1935-08-20 ニーダーザクセン 10 33 1
フリードリヒ・レッツマン 1945-08-10 シュレースヴィヒ=ホルシュタイン 8 13 0 ブンデスリーガ担当初シーズン
ギュンター・リッセ 1936-09-18 ヴェストファーレン 8 20 0
ヴェアナー・ロス (審判員) 1944-11-13 バイエルン 7 16 0
フォルカー・ロート 1942-02-01 ニーダーザクセン 10 12 0
アーロン・シュミットフーバー 1947-02-28 バイエルン 8 15 1 ブンデスリーガ担当初シーズン
エーバーハート・シュモーク 1937-04-12 ズュートバーデン 8 20 0
ディーター・シュテークリヒ 1941-02-08 ミッテルライン 8 16 0
ヘルムート・トライプ 1944-02-28 ザールラント 3 9 1
カール=ハインツ・トリッチュラー 1949-09-16 ズュートバーデン 8 10 0 ブンデスリーガ担当初シーズン
マンフレート・ウーリヒ (審判員) 1940-03-20 ヴェストファーレン 8 21 0
ライナー・ヴァルタート 1940-06-09 ヴェストファーレン 9 19 0
ローバート・ヴァルツ 1942-02-27 ヴュルテンベルク 4 5 0
ヴィンフリート・ヴァルツ 1942-02-27 ヴュルテンブルク 5 11 0
総計: 306 575 8
出典: weltfussball.de[9]

脚注

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  1. ^ Karel Stokkermans and Andreas Werner (11 Oct 2024). “(West) Germany - List of Champions” (英語). RSSSF. 2025年2月5日閲覧。
  2. ^ Germany 1980/81” (英語). RSSSF. 2025年2月5日閲覧。
  3. ^ Bundesliga Titelträger” (ドイツ語). kicker.de. 2025年2月5日閲覧。
  4. ^ a b Bundesliga Tabelle” (ドイツ語). kicker.de. 2025年2月5日閲覧。
  5. ^ リヒテンベルガー 2005, p. 349.
  6. ^ Bundesliga Torjäger 1980/81” (ドイツ語). kicker.de. 2025年2月5日閲覧。
  7. ^ Bundesliga Einsätze” (ドイツ語). kicker.de. 2025年2月5日閲覧。
  8. ^ Bundesliga Schiedsrichter 1980/81” (ドイツ語). kicker.de. 2025年2月5日閲覧。
  9. ^ Schiedsrichter”. weltfussball.de. 2018年5月23日閲覧。

参考文献

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  • ウルリッヒ・ヘッセ・リヒテンベルガー『ブンデスリーガ ドイツサッカーの軌跡』秋吉香代子 訳、バジリコ株式会社、2005年。ISBN 4-901784-92-7