トロントFC
トロント・フットボール・クラブ(英語: Toronto Football Club)は、カナダのトロントをホームタウンとする、アメリカ合衆国およびカナダのプロサッカーリーグ(メジャーリーグサッカー)に加盟するプロサッカークラブ。2006年に発足。2007年よりメジャーリーグサッカーに新規参入。アメリカ国外のチームとして初めての参入となった。
トロントFC Toronto FC | |||
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原語表記 | Toronto FC | ||
愛称 | TFC, The Reds | ||
クラブカラー |
赤 黒 | ||
創設年 | 2006年 | ||
所属リーグ | メジャーリーグサッカー | ||
所属ディビジョン | イースタン・カンファレンス | ||
ホームタウン | トロント | ||
ホームスタジアム | BMOフィールド | ||
収容人数 | 30,991[1][2] | ||
代表者 | Tim Bezbatchenko | ||
監督 | ジョン・ハードマン | ||
公式サイト | 公式サイト | ||
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■テンプレート(■ノート)■サッカークラブPJ |
チーム最初の公式戦は、2007年4月7日にロサンゼルスのホーム・デポ・センターで開催されたクラブ・デポルティボ・チーヴァス・USA戦であり、結果は0-2で負けている。BMOフィールドでの初のホームゲームは、2007年4月28日に行われたカンザスシティ・ウィザーズ戦で、試合は0-1で敗北した。
歴史
編集2006年5月11日、オーナーであるメープルリーフ・スポーツ&エンタテーメント社(MLSE)によってクラブ名が公式に発表された。トロントFCの「FC」は「Football Club」を意味する[3]。
2016年 -初のMLSカップ進出-
編集2016年は東カンファレンスを3位で終え、2年連続のプレーオフ進出を決めた。プレーオフ初戦でフィラデルフィアを3-1でくだし、プレーオフ初勝利をあげると、準決勝と決勝でニューヨークシティとモントリオールを7-0, 7-5 (2試合の合計点) で破り初めてのMLSカップファイナル進出を決めた。ファイナルではホームでシアトルと対戦し、0-0(PK5-4) で敗れ、初優勝を逃した。
2017年 -歴代記録更新、そして初優勝-
編集2017年は、6連勝と11試合無敗などで、シーズン途中でカンファレンス首位になった。第32節のニューヨークレッドブル戦で4-2で勝利し、シーズン最多勝ち点が確定、サポーターズシールドを獲得した。次節のモントリオール戦で1-0で勝利し、歴代最多勝ち点の68に並んだ。最終節のアトランタユナイテッドFC戦で2-2で引き分け、勝ち点1を獲得した。これによって、メジャーリーグサッカー史上最多勝ち点となる69となった。 3年連続となったプレーオフでは、カンファレンス準決勝からの試合となった。ニューヨークレッドブル戦では第一戦は2-1で勝利したが、第2戦は0-1で敗れた。二戦合計で2-2となりアウェーゴールで決勝進出を決めた。決勝ではコロンバスクルーを1勝1分けの1-0で破り2年連続のMLSカップ進出を決めた。相手は2年連続のシアトルソンダーズとなったが、2-0で勝ち、初優勝を決めた。
ホームスタジアム
編集トロントFCがホームスタジアムとするBMOフィールドはトロントのエキシビション・プレイス内にあり、この新スタジアムは2007年、シーズン公式戦が始まる前に完成した。スタジアムはトロント市が所有、MLSEが運営している。2007年に開催された2007 FIFA U-20ワールドカップの公式スタジアムとしても建設され、メイン会場として使われた。スタジアムの収容人数は2万500人でカナダ国内のサッカー専用スタジアムでは最大規模。
2006年9月20日、MLSのWebサイトにて、BMOフィナンシャル・グループ(モントリオール銀行)がスタジアムの命名権を買い取ったことが公式に発表された。
獲得タイトル
編集- MLS:1回
- 2017
- サポーターズ・シールド:1回
- 2017
- カナダ選手権:8回
- 2009, 2010, 2011, 2012, 2016, 2017, 2018, 2020
過去の成績
編集年 | ディビジョン | ポジション | プレーオフ | カナディアン チャンピオンシップ | ||||||||
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試 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 点 | レギュラー | 全体 | ||||
2007 | 30 | 6 | 17 | 7 | 25 | 49 | 25 | 東7位 | 13位 | - | ||
2008 | 30 | 9 | 13 | 8 | 34 | 43 | 35 | 東7位 | 12位 | - | 準優勝 | |
2009 | 30 | 10 | 11 | 9 | 37 | 46 | 39 | 東5位 | 12位 | - | 優勝 | |
2010 | 30 | 9 | 13 | 8 | 33 | 41 | 35 | 東5位 | 11位 | - | 優勝 | |
2011 | 34 | 6 | 13 | 15 | 36 | 59 | 33 | 東8位 | 16位 | - | 優勝 | |
2012 | 34 | 5 | 21 | 8 | 36 | 62 | 23 | 東10位 | 19位 | - | 優勝 | |
2013 | 34 | 6 | 17 | 11 | 30 | 47 | 29 | 東9位 | 17位 | - | 準決勝敗退 | |
2014 | 34 | 11 | 15 | 8 | 44 | 54 | 41 | 東7位 | 13位 | - | 準優勝 | |
2015 | 34 | 15 | 15 | 4 | 58 | 58 | 49 | 東6位 | 12位 | ノックアウトラウンド | 準決勝敗退 | |
2016 | 34 | 14 | 9 | 11 | 51 | 39 | 53 | 東3位 | 5位 | 準優勝 | 優勝 | |
2017 | 34 | 20 | 5 | 9 | 74 | 37 | 69 | 東1位 | 1位 | 優勝 | 優勝 | |
2018 | 34 | 10 | 18 | 6 | 59 | 64 | 36 | 東9位 | 19位 | - | 優勝 | |
2019 | 34 | 13 | 10 | 11 | 57 | 52 | 50 | 東4位 | 9位 | 準優勝 | 準優勝 | |
2020 | 23 | 13 | 5 | 5 | 33 | 26 | 44 | 東2位 | 2位 | 1回戦敗退 | - |
平均観客動員
編集年 | レギュラーシーズン | プレーオフ |
---|---|---|
2007 | 20,134 | - |
2008 | 20,108 | - |
2009 | 20,344 | - |
2010 | 20,453 | - |
2011 | 20,267 | - |
2012 | 18,681 | - |
2013 | 18,131 | - |
2014 | 22,086 | - |
2015 | 23,451 | |
2016 | 26,583 | |
2017 | 27,647 | |
2018 | 26,628 | - |
2019 | 25,048 | |
2020 | 13,783 |
現所属メンバー
編集- 2023年1月26日現在
注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。
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※DPは特別指定選手を示す。
歴代監督
編集歴代所属選手
編集GK
編集- ジュリオ・セーザル 2014
DF
編集- マーベル・ウイン 2007-2010
- アシュトン・モーガン 2011-2019
- ダミアン・ペルキ 2015-2016
- メヘルダッド・ベイタシュール 2016-2017
- ジェイソン・ヘルナンデス 2017-2018
- グレゴリー・ファン・デル・ヴィール 2018-2019
- ドメニコ・クリッシト 2022
MF
編集- アマド・ゲバラ 2008-2009
- ローワン・リケッツ 2008-2009
- ローラン・ロベール 2008
- ジュリアン・デ・グズマン 2009-2012
- ドウェイン・デ・ロサリオ 2009-2011, 2014
- トルステン・フリンクス 2011-2013
- マイケル・ブラッドリー 2014-
- ベノワ・シェイル 2015-2017
- ビクトル・バスケス 2017-2018
- アレハンドロ・ポスエロ 2019-2022
FW
編集- ミスタ 2010
- 中島ファラン一生 2014
- ジャーメイン・デフォー 2014-2015
- セバスティアン・ジョヴィンコ 2015-2019
- ジョジー・アルティドール 2015-2021
- 遠藤翼 2016-2017, 2019-2021
脚注
編集- ^ “BMO Field - The Stadium Guide”. 2020年2月11日閲覧。
- ^ “Argonauts sold to Larry Tanenbaum and Bell”. Toronto Sun
- ^ “Toronto FC: Your questions answered”. toronto.fc.mlsnet.com (2006年11月3日). 2006年11月3日閲覧。