トリオ・ミュージック

チック・コリアのアルバム

トリオ・ミュージック』(Trio Music)は、アメリカ合衆国ジャズピアニストチック・コリア1981年11月に録音し、1982年ECMレコードから発表したスタジオ・アルバム

『トリオ・ミュージック』
チック・コリアスタジオ・アルバム
リリース
録音 1981年11月 ロサンゼルス マッド・ハッター・スタジオ[2]
ジャンル ジャズ
時間
レーベル ECMレコード
プロデュース マンフレート・アイヒャー
専門評論家によるレビュー
チック・コリア アルバム 年表
スリー・クァルテッツ
(1981年)
トリオ・ミュージック
(1982年)
タッチストーン
(1982年)
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背景

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コリアが1968年に発表したアルバム『ナウ・ヒー・シングス、ナウ・ヒー・ソブス』と同様、ミロスラフ・ヴィトウスロイ・ヘインズを迎えたトリオ編成で録音された[3]。なお、コリアとヘインズは本作の録音に先がけて、1981年7月15日のモントルー・ジャズ・フェスティバルジョー・ヘンダーソンゲイリー・ピーコックも加えたカルテットで演奏し、その時のライヴ録音は後にアルバム『ライヴ・アット・モントルー』として発表された[2]。また、コリアとヴィトウスは同年9月19日、クリエイティヴ・ミュージック・スタジオで行われたセッションでアンソニー・ブラクストン英語版ジャック・ディジョネットと共演し、その模様は後にダグラス・ミュージックから『Creative Music Studio - Woodstock Jazz Festival 1』、『Creative Music Studio - Woodstock Jazz Festival 2』といったアルバムとして発表された[2]

本作は2枚組LPとして発売され、ディスク1にはフリー・インプロヴィゼーション、ディスク2にはセロニアス・モンクのカヴァー7曲が収録された[4]

反響・評価

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アメリカでは『ビルボード』のジャズ・アルバム・チャートで17位に達した[5]

スコット・ヤナウオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け、ディスク1に関して「面白い瞬間もあるが、全体的には軽い感触で、コリアが1960年代に残したフリー・インプロヴィゼーションほどの自然さはない」、ディスク2に関して「コリア自身の強い音楽的個性を失うことなく、モンクの魂を正しく表現している」と評している[4]。また、ピーター・マーシュは2003年、「個人的には、ヘインズが指でテーブルを叩くのに金を払ってもいいと思っているが、ここでの彼の演奏は本当に別格で、全員の最良の演奏を引き出している」と評している[3]

収録曲

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トリオ・インプロヴィゼーションズ

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特記なき楽曲はチック・コリア、ミロスラフ・ヴィトウスロイ・ヘインズの共作。

  1. トリオ・インプロヴィゼーション1 - "Trio Improvisation 1" - 3:26
  2. トリオ・インプロヴィゼーション2 - "Trio Improvisation 2" - 3:50
  3. トリオ・インプロヴィゼーション3 - "Trio Improvisation 3" - 3:08
  4. デュエット・インプロヴィゼーション1 - "Duet Improvisation 1" (Chick Corea, Miroslav Vitouš) - 4:26
  5. デュエット・インプロヴィゼーション2 - "Duet Improvisation 2" (C. Corea, M. Vitouš) - 5:25
  6. トリオ・インプロヴィゼーション4 - "Trio Improvisation 4" - 4:40
  7. トリオ・インプロヴィゼーション5 - "Trio Improvisation 5" - 7:42
  8. スリッパリー・ホエン・ウェット - "Slippery When Wet" (C. Corea) - 6:01

ザ・ミュージック・オブ・セロニアス・モンク

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全曲ともセロニアス・モンク作曲。

  1. リズム-ア-ニング - "Rhythm-A-Ning" - 5:06
  2. ラウンド・ミッドナイト - "'Round Midnight" - 5:14
  3. エロネル - "Eronel" - 4:37
  4. シンク・オブ・ワン - "Think of One" - 4:27
  5. リトル・ルーティ・トゥーティ - "Little Rootie Tootie" - 4:50
  6. リフレクションズ - "Reflections" - 6:46
  7. ハッケンサック - "Hackensack" - 6:13

参加ミュージシャン

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脚注

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  1. ^ Shop / ECM 1232/33”. ECM Records. 2022年4月3日閲覧。
  2. ^ a b c Chick Corea Discography”. Jazz Discography Project. 2022年4月3日閲覧。
  3. ^ a b Marsh, Peter (2003年). “Review of Chick Corea - Trio Music”. BBC. 2022年4月3日閲覧。
  4. ^ a b Yanow, Scott. “Trio Music - Chick Corea”. AllMusic. 2022年4月3日閲覧。
  5. ^ Chick Corea - Awards”. AllMusic. 2016年3月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年4月3日閲覧。

外部リンク

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