トム・スタンデージ
トム・スタンデージ(Tom Standage, 1969年 − )[1] は、イギリスのジャーナリスト、作家、編集責任者。現在はエコノミスト紙の編集長ザニー・ミントン・ベドーズの下で副編集長を務めている[1]。
略歴
編集スタンデージは、イギリス・ロンドン南東部のグリニッジ地区で、3人兄弟の長男として生まれた。オックスフォード大学のウスター・カレッジに通い、工学とコンピュータ科学を学んだ彼は、卒業後に「ガーディアン」および「デイリー・テレグラフ」の科学技術ライターとしてジャーナリズムのキャリアをスタートさせた[2]。
1998年には科学特派員としてエコノミストに入社。その後テクノロジー編集者、ビジネス編集者を経て、デジタル編集者に任命された。現在は同紙の副編集長を務めているほか、同紙のデジタル戦略責任者として、ウェブサイト、アプリ、デジタルプラットフォームの編集長も務めている。
活動
編集主な執筆分野は、科学・技術・ビジネスで、それらの歴史的な類似点に基づいて執筆することが多い。『エコノミスト』の記事と調査をまとめたものや、電信の発展の歴史とそれに関連する社会的影響を描いた『ヴィクトリア朝時代のインターネット』を含む6冊の本を出版しており、うち4冊は邦訳されている。
また、イギリスのバンド・Sebastopolで、ドラマーとしても活動している[3]。
著書
編集- The Victorian Internet(1998年)
- 邦訳は『ヴィクトリア朝時代のインターネット』NTT出版(2011年、ISBN 978-4-7571-0299-6)のちハヤカワ文庫NF(2024年、ISBN 978-4-15-050609-4)
- The Neptune File(2000年)
- The Turk: The Life and Times of the Famous Eighteenth-Century Chess-Playing Machine(2002年)
- 邦訳は『謎のチェス指し人形「ターク」』NTT出版(2011年、ISBN 978-4-7571-4284-8)のちハヤカワ文庫NF(2024年、ISBN 978-4-15-050613-1)
- A History of the World in 6 Glasses(2005年)
- 邦訳は『世界を変えた6つの飲み物』インターシフト(2007年、ISBN 978-4-7726-9507-7)のち『歴史を変えた6つの飲物』楽工社(2017年、ISBN 978-4-903063-80-5)
- The Future of Technology(2005年)
- An Edible History of Humanity(2009年)
- 邦訳は『食べ物でたどる世界史』楽工社(2024年、ISBN 978-4-903063-99-7)
- Writing on the Wall: Social Media—The First 2,000 Years(2013年)
- A Brief History of Motion: From the Wheel, to the Car, to What Comes Next(2021年)
脚注
編集- ^ a b トム・スタンデージ、2024、『ヴィクトリア朝時代のインターネット』、早川書房
- ^ Tom Standage (2006年4月1日). “The Culture War”. WIRED
- ^ “SEBASTOPOL 'HATEFUL MOB' – IT ALL STARTED WITH THE SHARKS…”. Fame Magazine. 2024年6月11日閲覧。