トム・ケリー (ミュージシャン)
トム・ケリー(Tom Kelly、1952年4月16日 - )は、ビリー・スタインバーグとの作曲におけるパートナーシップで最もよく知られているアメリカ合衆国のミュージシャンである。スタインバーグとケリーは、1980年代のBillboard Hot 100チャートにおける5曲のナンバーワン・シングルを含む、ポピュラー・ミュージック・アーティスト向けに数多くのヒット曲を共同で作曲した。
トム・ケリー Tom Kelly | |
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基本情報 | |
出生名 | Thomas F. Kelly |
生誕 | 1952年4月16日(72歳) |
出身地 | アメリカ合衆国 インディアナ州 |
ジャンル | ロック |
職業 | ミュージシャン、ソングライター |
担当楽器 | ギター、ベース、ボーカル |
初期の経歴
編集ケリーはもともとインディアナ州出身で、1963年から1966年までイリノイ州エフィンガムで生活した後、インディアナ州ウェストラファイエットに戻り、1967年にウェストラファイエット高校を卒業した[2][3]。ケリーは東イリノイ大学、南イリノイ大学カーボンデール校、パデュー大学に通っていたが、音楽のキャリアを追求するために大学を中退した[2]。ベースを演奏し、1960年代後半から1970年代初頭にかけて、イリノイ州やインディアナ州のいくつかのバンドで歌った。これには、「Trifaris」「Gaping Huggers」「One Eyed Jacks」「Guild」といったバンドが含まれている[2][4]。
1974年、ケリーは最初の妻と2人の子供とともにロサンゼルスに引っ越した。彼はダン・フォーゲルバーグのバックバンドで演奏し、フールズ・ゴールド (Fools Gold)と名乗りバンドの他のメンバーと協力して、1976年と1977年に2枚のアルバムをリリースした。1979年のワールドツアーにおいてバッキング・ボーカリストおよびリズム・ギタリストとしてTOTOに同行し、『TOTO IV〜聖なる剣〜』『アイソレーション』『ザ・セブンス・ワン〜第7の剣〜』という各アルバムでバックボーカルを歌った。1981年、パット・ベネターによる彼の最初のヒット曲「Fire and Ice」を書き上げた。これは彼女のアルバム『プレシャス・タイム』に収録されている。
ビリー・スタインバーグとのパートナーシップ
編集ケリーが1981年のパーティにてビリー・スタインバーグと出会った後、デュオとして一緒に曲を書くようになり、スタインバーグは作詞家、ケリーは主に作曲家を務めた。スタインバーグとケリーは、Billboard Hot 100チャートでナンバーワンとなったシングル5作をはじめ、さまざまなポピュラー・ミュージック・アーティストのために曲を書いた。2人はまた、アイ・テン (i-Ten)というグループ名義で活動し、1983年にアルバム『テイキング・ア・コールド・ルック』をリリースした。
スタインバーグとケリーが書いた注目すべき曲は次のとおり。
- 「トゥルー・カラーズ」 - "True Colors" : シンディ・ローパー、フィル・コリンズが録音
- 「アローン」 - "Alone" : オリジナルは彼らのバンド「アイ・テン」。ハート、セリーヌ・ディオンが録音
- 「恋の手ほどき IN YOUR ROOM」 - "In Your Room" : バングルスが録音 (スザンナ・ホフスと共作)
- 「エターナル・フレーム」 - "Eternal Flame" : バングルスが録音 (スザンナ・ホフスと共作)
- 「涙のオールナイト・ドライヴ」 - "I Drove All Night" : シンディ・ローパー、ロイ・オービソン、セリーヌ・ディオンが録音
- "I'll Stand by You" : プリテンダーズが録音 (クリッシー・ハインドと共作)
- 「アイ・タッチ・マイセルフ」 - "I Touch Myself" : ディヴァイナルズが録音 (クリッシー・アンフレット、マーク・マッケンティーと共作)
- 「ライク・ア・ヴァージン」 - "Like a Virgin" : マドンナが録音
- 「やさしくエモーション」 - "So Emotional" : ホイットニー・ヒューストンが録音
スタインバーグとケリーは、2011年にソングライターの殿堂入りを果たした[5]。
その後の人生
編集REOスピードワゴンがケヴィン・クローニンとレコーディングした「涙のドリーム (In My Dreams)」をケリーは共同で作曲したが、1990年代半ばになると作詞作曲への熱意を失い、1998年に半引退した。2011年現在、シャーウッド・カントリー・クラブ近くのカリフォルニア州サウザンドオークスで生活しており、定期的にゴルフを楽しんでいる[2]。
脚注
編集- ^ Padua, Pat (May 12, 2011). “Pic(s) of the Week: They Write the Songs Edition”. Library of Congress - In the Muse: Performing Arts Blog December 4, 2013閲覧。
- ^ a b c d Grimes, Bill (26 March 2011). “Into the Hall of Fame”. Effingham Daily News. オリジナルの21 January 2013時点におけるアーカイブ。 28 August 2011閲覧。
- ^ Brouk, Tim (30 June 2011). “Hitmaking West Lafayette grad honored for songwriting”. Journal & Courier
- ^ “The Great Hollywood Hangover: Champaign Part Two”. 28 August 2011閲覧。
- ^ “News - Songwriters Hall of Fame”. www.songhall.org. 15 April 2018閲覧。