トナティウ
太陽神としてのトナティウ
編集トナティウはこの世に5番目に誕生した太陽とされている。
図像にみられるトナティウは、体は赤く塗られ、髪は金色であったり鷲の羽根飾りで彩られたりし、太陽を象徴する輝く円盤を備えている[2]。また、トルテカでのトナティウは、明けの明星とみなされる神ケツァルコアトルとしばしば一緒に描かれている[2]。
戦神としてのトナティウ
編集トナティウは好戦的な戦神の側面も併せ持ち[1][2]、当時のアステカの民は、捕虜をしばしばこの神への生け贄として捧げていた。
16世紀前半にスペインから来てアステカの人々を虐殺するなどした征服者・アルバラードを、アステカの人々は、戦争を好む神であるトナティウの名で呼んだという[1][2]。
脚注
編集- ^ a b c 松村, 平藤 & 山田 2013, p. 362。
- ^ a b c d ミラー & タウベ 1993, p. 237。
参考文献
編集- 稲葉義明、他『西洋神名事典』山北篤監修、新紀元社〈ファンタジー事典シリーズ〉、1999年11月、140頁。ISBN 978-4-88317-342-6。
- 松村一男、平藤喜久子、山田仁史 著「トナティウ」、松村一男、他 編『神の文化史事典』白水社、2013年2月、362頁。ISBN 978-4-560-08265-2。
- ミラー, メアリ・エレン、タウベ, カール 編、武井摩利 訳『図説 マヤ・アステカ神話宗教事典』増田義郎監修、東洋書林、2000年9月(原著1993年)。ISBN 978-4-88721-421-7。
外部リンク
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