トッド・ベーリー
トッド・ベーリー(英語: Todd Boehly、1973年9月20日- )は、ドイツ系アメリカ人の実業家。投資会社エルドリッジ・インダストリーズの共同創設者、会長であり、プレミアリーグ・チェルシーFCとリーグアン・RCストラスブールの共同経営者兼会長でもある。
トッド・ベーリー Todd Boehly | |
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生年月日 | 1973年9月20日(51歳) |
出生地 | アメリカ合衆国 |
出身校 |
アメリカ合衆国 ウィリアム・アンド・メアリー大学 (BBA) イギリス ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス (MBA) |
現職 | 実業家 |
その他の職歴 | |
チェルシーFCオーナー (2022年5月 - ) |
経歴
編集祖父母がドイツから移民した関係でアメリカに生まれる。メリーランド州ベセスダの学校に通い、1996年にはウィリアム・アンド・メアリー大学を卒業し、財務の経営学士号を取得。その後はロンドン・スクール・オブ・エコノミクスに進学し、在学中はシティバンクで働き始め、その後はCSファーストボストンに勤務。
2001年にはグッゲンハイム・パートナーズへ転職し、同社でクレジット投資事業を立ち上げて社長に就任する。
2015年には、グッゲンハイムで集めた資産の一部(ハリウッドリポーター、ディッククラークプロダクションズ、セキュリティベネフィットなど)をプールし、約80の金融、メディア、スポーツ、不動産、テクノロジー事業の株式を所有する持ち株会社エルドリッジ・インダストリーズを設立。
2022年に前オーナーのアブラモヴィッチ氏がチェルシーを手放したが、5月のベーリー氏の買収金額は52.5億ドル(約7,553億円)で、世界中のプロスポーツの歴史において最高の額となった[1]。
2023年6月、同氏を中心としたコンソーシアム『BlueCo』が100%に近いストラスブールの株式を7500万ユーロ(約118億円)で買い取ることで合意に達した[2]。
エピソード
編集- 金融界で成功を収めており『フォーブス』によれば45億ドル(約6,473億円)の資産があると報じられている[1]。
- スポーツへの投資に積極的でサッカー以外にはMLBのロサンゼルスドジャース、NBAのロサンゼルスレイカーズとWNBAのロサンゼルススパークスなどの少数株主を務めている[3]。
- 2019年には22億ポンド(約3500億円)でチェルシー買収のオファーを出した経緯もあり、当時は買収提案をアブラモヴィッチ氏に拒否されたが、以前から同クラブのオーナーになることに関心を持っていた[4]。
- ベーリー氏1年目のチェルシーは2022-2023シーズンに6億ポンド(約1010億円)以上の大型補強を敢行したが、その影響で30人以上の選手が在籍することになり指揮官も2度交代を行ったが、チームはまとまらず12位フィニッシュとなった[5]。
脚注
編集- ^ a b “チェルシーのオーナー交代劇:トッド・ベーリーとは何者なのか”. The Sporting News. 2023年6月23日閲覧。
- ^ “チェルシーオーナー、川島永嗣と鈴木唯人所属するストラスブールの株式獲得で合意”. GOAL. 2023年6月23日閲覧。
- ^ “チェルシー買収完了のベーリー氏、意気込みを語る「クラブに100パーセント尽力する」”. サッカーキング. 2023年6月23日閲覧。
- ^ ウクライナ危機でロシア人に対する風当たりが強くなった為、同氏は19年間所有した同クラブを手放した。
- ^ 冬の移籍市場では英国史上最高額となる1億700万ポンド(約170億円)でエンソフェルナンデスを獲得するなど合計9人の選手を獲得し3億2300万ポンド(約515億円)を費やした。
外部リンク
編集- トッド・ベーリー (@todd_boehly) - X(旧Twitter)