鄧 龍(とう りゅう[1]/とう りょう[2]、生没年不詳)は、中国後漢末期の武将。黄祖に仕えた。
建安11年(206年)、数千人を率いて孫権領の柴桑へ侵攻したが、周瑜によって追討される。鄧龍は捕虜となり、呉郡へと送還された[3]。
羅貫中の小説『三国志演義』では第38回で登場。建安13年(208年)の孫権の侵攻を、陳就と共に迎撃する。その水軍は千張以上の強弓・硬弩を擁し、一時は孫権軍を後退させた。
しかし甘寧配下の精鋭が突撃し、鄧龍・陳就軍の船を係留する綱を切断して混乱に陥れ、鄧龍は船に飛び移ってきた甘寧によって斬殺される[4]。