徳格県
徳格県(とくかく-けん、デルゲ、デゲ、sde dge)は中国四川省カンゼ・チベット族自治州北西部に位置する県。
中華人民共和国 四川省 徳格県 | |
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ゾンサル寺(ゾンサル・ゴンパ) | |
徳格県の位置 | |
簡体字 | 德格 |
繁体字 | 德格 |
拼音 | Dégé |
カタカナ転写 | ドゥーガー |
チベット語 | སྡེ་དགེ |
ワイリー方式 | Sde dge |
蔵文拼音 | Dêgê |
国家 | 中華人民共和国 |
省 | 四川 |
自治州 | カンゼ・チベット族自治州 |
行政級別 | 県 |
面積 | |
総面積 | 11,025 km² |
人口 | |
総人口(2004) | 7 万人 |
経済 | |
電話番号 | 0837 |
郵便番号 | 627250 |
行政区画代碼 | 513330 |
公式ウェブサイト: http://www.dege.gov.cn/ |
デルゲはチベットのカム地方の文化の中心であり、首都ラサや、ラプラン寺のある夏河と並ぶチベット全体の文化の中心でもある。デルゲの町は多くの重要な寺院を抱えている。主な産業は農業と牧畜業、畜産品の製造、薬草の採集と集約など。
地理
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歴史
編集デルゲは中国(四川省)とチベットの間で茶と馬を交換する交易(茶馬古道)の通過地であった。一方ではデルゲ王(デルゲ土司)が支配したデルゲ王国と呼ばれる小王国であり、昔から独立志向が強い地域だった[1]。
吐蕃王朝から追放されたガル一族が7世紀にこの地を根拠とした[2]。1448年には第1代デルゲ王ボタル・タシ・センゲと行者タントン・ギャルポがサキャ派の寺デルゲ・ゴンチェンを創建する[1]。18世紀、ダライ・ラマ7世が一時亡命していたことがある[3]。
宗教
編集経典を印刷するデルゲ・バルカン(徳格印経院)がある。1729年に創建されたこの建物は4階建てで、僧侶たちが多くの経典や注釈を現在も木版印刷で彫り続けている。デルゲ・バルカンをはじめ各寺に保管された木版はチベットの重要な文化遺産であり仏教研究上の貴重な資料でもある。
また僧院や寺院が多く、特にデルゲ・バルカンの近くにあるサキャ派の中心となるデルゲ・ゴンチェン(デルゲ寺、ゴンチェン寺、Dege Gonchen)やゾンサル寺(ゾンサル・ゴンパ、Dzongsar)、ペルプン寺(パプン寺、パルプン寺、Palpung Monastery, Babang)は有名である。
デルゲは僧院などでチベット医学が伝えられてきた地でもあり、チベット医学の中の「南派チベット医薬」の主要な発祥の地である。著名なチベット医学病院なども立地する。
行政区画
編集区分 | 数 | 名称 |
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鎮 | 10 | 更慶 馬尼干戈 竹慶 阿須 錯阿 麦宿 打滾 龔埡 温拖 中扎科 |
郷 | 13 | 岳巴 八幇 白埡 汪布頂 柯洛洞 卡松渡 俄南 俄支 玉隆 然姑 年古 浪多 亜丁 |
交通
編集道路
編集健康・医療・衛生
編集- 德格県人民医院
関連項目
編集脚注
編集- ^ a b c 旅行人ノート『チベット』第4版、2006年、ISBN 4-947702-56-7
- ^ ロラン・デエ『チベット史』p.98 春秋社、2005年、ISBN 4-393-11803-0
- ^ ロラン・デエ p.152
外部リンク
編集- 徳格県人民政府HP(中文)
- 格萨尔的故里--德格县--简介
- Dzongasr Tibetan Medical Institute
- History of Dzongsar Gonpa
- デルゲ印経院とデルゲ土司に見る中国共産党のチベット政策