デビー (ホッキョクグマ)
デビー(Debby、1966年 – 2008年11月17日)は、カナダの動物園で飼育されていたメスのホッキョクグマである。デビーは、飼育下におけるホッキョクグマの長寿記録を持っていたことで知られていた。
生涯
編集1966年にソビエト連邦(当時)の北極圏地域で生まれたが、すぐに親とはぐれてしまった。その後保護され、1歳のときにカナダのウィニペグにあるアシニボインパーク動物園(en:Assiniboine Park Zoo)に迎えられた。デビーはアシニボインパーク動物園の人気者となり、多くの来園者に愛されていた[1][2]。
2008年8月には、ギネスブックが「世界最長寿のホッキョクグマであり、クマ類の中でも今までの長寿記録のベスト3に入る個体」と認定している[2]。野生でのホッキョクグマの寿命は、20年から25年とされている[3]。飼育下においては30歳代前半まで生存する個体も稀ではないが、デビーはその中でも一番の長寿記録を持っていた[2][3]。
しかし、同年11月に体調を崩し、多臓器不全と診断されて17日に安楽死の措置が執られた[2]。アシニボインパーク動物園は、デビーの死に対して哀悼のコメントを発表した[1][2]。
なお、デビーはその生涯中に6頭の子を「スキッパー」(Skipper、1999年に34歳で死亡)との間に儲けている[2]。そのうち「ポール」(1974年12月生)は1975年に京都市動物園に迎えられ、2009年5月22日まで生存していた[4][5]。
脚注
編集- ^ a b カナダの動物園で世界最年長ホッキョクグマが死亡、42歳(AFPBB News)2011年1月23日閲覧。
- ^ a b c d e f Tributes pour in after oldest polar bear dies in Winnipeg Last Updated: Tuesday, November 18, 2008 | 5:51 PM ET CBC News 2011年1月23日閲覧。
- ^ a b ホッキョクグマ|動物の寿命図鑑 2011年1月22日閲覧。
- ^ 日本最高齢のホッキョクグマ「ポール」人気集める 京都 2008.11.30 02:08 MSN産経ニュース(インターネットアーカイヴ)2011年1月23日閲覧。
- ^ 安らかに…日本最高齢のシロクマ、ポール大往生 スポニチ Sponichi Annex 社会 アニマル・ランド 2009年05月23日 02:28 2011年1月22日閲覧。
外部リンク
編集- Zoological Society of Manitoba,2011年1月22日閲覧。
- 世界最高齢のシロクマ死ぬ=カナダ 時事ドットコム フォトニュース 2011年1月22日閲覧。