デチオビオチン合成酵素
デチオビオチン合成酵素(Dethiobiotin synthase、EC 6.3.3.3)は、以下の化学反応を触媒する酵素である。
- ATP + 7,8-ジアミノノナン酸 + 二酸化炭素ADP + リン酸 + デチオビオチン
従って、この酵素の3つの基質はATPと7,8-ジアミノノナン酸と二酸化炭素、3つの生成物はADPとリン酸とデチオビオチンである。
この酵素はリガーゼ、特に炭素-窒素結合を形成するシクロリガーゼに分類される。系統名は、7,8-ジアミノノナン酸:二酸化炭素 シクロリガーゼ(ADP生成)である。この酵素は、ビオチンの代謝に関与している。
構造
編集2007年末時点で、この酵素の14個の構造が解明されている。蛋白質構造データバンクのコードは、1A82、1BS1、1BYI、1DAD、1DAE、1DAF、1DAG、1DAH、1DAI、1DAK、1DAM、1DBS、1DTS及び2QMOである。
出典
編集- Krell K, Eisenberg MA (1970). “The purification and properties of dethiobiotin synthetase”. J. Biol. Chem. 245 (24): 6558–66. PMID 4921568.
- Yang H-C, Tani Y and Ogata K (1970). “Synthesis of biotin vitamers from biotin diaminocarboxylic acid or 7,8-diaminopelargonic acid by a purified enzyme of Pseudomonas graveolens”. Agric. Biol. Chem. 34 (11): 1748–1750. doi:10.1271/bbb1961.34.1748.