デオキシウリジン一リン酸

デオキシウリジン一リン酸(デオキシウリジンいちリンさん、: Deoxyuridine monophosphate)は、デオキシヌクレオシドの一種である。

デオキシウリジン一リン酸
識別情報
CAS登録番号 964-26-1
PubChem 688
MeSH 2'-deoxyuridine-5'-monophosphate
特性
化学式 C9H13N2O8P
モル質量 308.182
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

デオキシウリジン一リン酸は、デオキシリボヌクレオシド代謝中間体である。

デオキシウリジン一リン酸5,10-メチレンテトラヒドロ葉酸は、チミジル酸シンターゼ (FAD)によりメチル化されたチミジル酸(dTMP)とテトラヒドロ葉酸を生成する。

(反応式) 5,10-メチレンテトラヒドロ葉酸 + デオキシウリジン一リン酸(dUMP) + FADH2 チミジル酸(dTMP) + テトラヒドロ葉酸 + FAD

なお、DNAの合成は、dUMP(デオキシウリジン一リン酸)-dTMP(チミジル酸)-dTDP(チミジン二リン酸)-dTTP(チミジン三リン酸)と進み[1][信頼性要検証]、リン酸2分子分のピロリン酸が遊離して、チミジル酸に相当する部分がDNA鎖のデオキシリボースの3'位に結合することで、アデニングアニンシトシンチミンと4種類あるDNA塩基のうちのチミンが完成する。

テトラヒドロ葉酸(THF)による代謝とビタミンB12によるTHFの再生産、de:Folsäure=葉酸、DHF=ジヒドロ葉酸、THF=テトラヒドロ葉酸、Vit.B12=ビタミンB12、Methyl-Vit.B12=メチルコバラミン、Methionin=メチオニン、Methionin Syntase=5-メチルテトラヒドロ葉酸-ホモシステインメチルトランスフェラーゼ、Homocystein=ホモシステイン、N5-Methyl-THF=5-メチルテトラヒドロ葉酸、N5,N10-Methylene-THF=5,10-メチレンテトラヒドロ葉酸、N10-Formyl-THF=10-ホルミルテトラヒドロ葉酸、dUMP=デオキシウリジン一リン酸NADPHDNA
DNAの化学構造

脚注

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  1. ^ 血液検査-巨赤芽球性貧血 1999/03/10の講義 中国労災病院中央検査部

関連

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