デイブ・ニーハウス
デイブ・ニーハウス(Dave Niehaus、1935年2月19日 - 2010年11月10日)は、メジャーリーグベースボール(MLB)の中継実況アナウンサー。インディアナ州プリンストン生まれ。MLB球団シアトル・マリナーズの専属アナウンサーとして同じく専属アナウンサーのリック・リズと交代で試合中継の実況長年担当し、2008年に実況放送関係者の「野球殿堂入り」にあたる、フォード・C・フリック賞を受賞した。
デイブ・ニーハウス | |
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デイブ・ニーハウス | |
プロフィール | |
出身地 | アメリカ合衆国 インディアナ州プリンストン |
生年月日 | 1935年2月19日 |
没年月日 | 2010年11月10日(75歳没) |
最終学歴 | インディアナ大学 |
職歴 |
カリフォルニア・エンゼルス球団専属アナウンサー(1969年 - 1976年) シアトル・マリナーズ球団専属アナウンサー(1977年 - 2010年) ほか |
活動期間 | 1957年 - 2010年 |
ジャンル | スポーツ |
出演番組・活動 | |
出演経歴 | 専属プロ野球球団の試合中継 |
経歴
編集1957年にインディアナ大学を卒業後、しばらく軍のラジオ放送を担当した後、主にロサンゼルスを本拠地とするプロスポーツチーム(ロサンゼルス・ドジャース、レイカーズ、ラムズなど)の実況放送を担当していた。
1969年にMLB球団カリフォルニア・エンゼルスの中継クルーへ加わった時、専属アナウンサーとなり、ディック・エンバーグ、ドン・ドライスデールらと共に1976年まで中継を担当する。
1977年にMLBの球団拡張に伴い、シアトル・マリナーズの当時の経営陣の一人だったダニー・ケイの誘いでマリナーズの専属アナウンサーとなり、上記の通りリック・リズと交代で解説者ロン・フェアリーをはじめデーブ・ヘンダーソン、デイブ・ヴァジェらとコンビを組み各地からマリナーズ戦の実況を30年近く(2010年終了時点で、全5,385試合のうちの5,284試合)を担当した。その間、1995年と1996年にワシントン州のスポーツキャスター・オブ・ザ・イヤーを受賞、2000年にはマリナーズ球団殿堂入りの表彰を受けている。2004年には、ワシントン州のブロードキャスター・オブ・ザ・イヤーを受賞した。
試合中継においては有名な決まり文句が多く、
- "My, oh my!"(好プレーや大記録などに対する驚きの表現)
- "It will fly away!"(ホームランが出たとき)
- "Get out the rye bread and mustard grandma! It's grand-salami time!"(満塁ホームランがでたとき)[1]
などがある。
マリナーズ在籍当時のアレックス・ロドリゲスに、"A-Rod"のニックネームをつけたのもニーハウスである。[2]
2010年11月10日、ワシントン州の自宅に於いて、心臓発作を発症し急逝[3][4][5]。75歳没。これを受けてマリナーズは2011年シーズン、ユニフォームの右袖にニーハウスを追悼するエンブレムを付けてプレーした。
脚注
編集- ^ 「グランドスラム」と「グラン・サラミ(サラミ・サンドイッチ)」をかけたもの。"Get out the rye bread and mustard grandma! It's grand-salami time!"
- ^ “newsday.com 2008/9より。”. newsday.com. 2009年10月17日閲覧。 [リンク切れ]
- ^ デーブ・ニーハウス氏死去 大リーグの名物アナウンサー - 47NEWS 2010年11月11日付(日本語)
- ^ マリナーズの名物アナウンサーが心臓発作で死去 - MSN産経ニュース 2010年11月11日付(日本語。インターネットアーカイブ2011年2月17日付保存キャッシュより)
- ^ “アーカイブされたコピー”. 2010年11月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年11月11日閲覧。 (英語)