ディジー・ラスカル
ディジー・ラスカル(Dizzee Rascal、本名:ディラン・ミルズ、Dylan Mills、1984年9月18日 - )は、イギリス・イングランドはロンドン出身のヒップホップMC、プロデューサーである。
ディジー・ラスカル | |
---|---|
基本情報 | |
生誕 | イングランド・ロンドン |
ジャンル |
ヒップホップ エレクトロニカ グライム |
活動期間 | 2001年 – 現在 |
レーベル | XLレコーディングス |
公式サイト | 公式サイト |
来歴
編集荒んだ治安状態のイースト・ロンドンの公営団地で育った少年時代、ケンカ騒ぎによる幾度とない退・停学処分を経た3度目の転校先で出会った熱心な音楽教師に薫陶を受け音楽に目覚める。
やがてパイレート・ラジオ(=未認可の海賊版FM放送)を通じて、アンダーグラウンドのクラブシーンにてDJ活動を開始。2001年の自主制作シングル「I Love You」(後に「I Luv U」として改修再発)が呼び水となり、UKガラージの俊英として頭角を現すようになると、2003年にXLレコーディングスと契約しデビューアルバムを発表。このデビュー作はマーキュリー・プライズの最優秀アルバム賞を史上最年少(当時19歳)で受賞したのを始め、NMEアワード新人賞やブリット・アワード3部門制覇など多くの音楽賞を総ナメにした。
直後には同じXLのレーベルメイトでもある大物ダンス・ユニットベースメント・ジャックスのヒット曲「Lucky Star」にてラップをフィーチュアされるなど瞬く間にブレーク。
その後、ふたつの全英3位シングルを含めて、コンスタントにヒット作をリリースして着実に人気を高め、ザ・ストリーツと並んで、英国を代表するヒップホップ・アーティストとしての地位を確立。
セカンド・アルバムのリリースに伴うUSツアーではジャスティン・ティンバーレイクやN.E.R.D.と共に行い、リミキサーとしてもベックの楽曲を手掛けるなど国内外で幅広い活躍を行っている。
2004年にはフジロックフェスティバル出演で初訪日。同じく出演していたベースメント・ジャックスのステージにゲストMCとして登場し、「Lucky Star」を共演。この模様はベースメント・ジャックスのベスト盤付属の特典ライヴDVDにも採用された。
他ジャンルのミュージシャンとの交流も盛んであり、3rdアルバムにおいては、「Temptation」でアークティック・モンキーズと、「Wanna Be」でリリー・アレンとそれぞれコラボレーションしている。
ディスコグラフィー
編集アルバム
編集年 | タイトル | アルバム詳細 | チャート最高位 | 認定 | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
UK [1] |
AUS [2] |
BEL [3] |
IRE [4] |
NZ [5] | |||||||||
2003 | Boy in da Corner |
|
23 | — | — | — | — |
| |||||
2004 | Showtime |
|
8 | — | — | 65 | — |
| |||||
2007 | Maths + English |
|
7 | 120 | 66 | 57 | — |
| |||||
2009 | Tongue n' Cheek | 3 | 18 | 24 | 20 | 9 |
| ||||||
2013 | The Fifth |
|
10 | 33 | 162 | — | 40 | ||||||
2017 | Raskit |
|
10 | — | — | — | — | ||||||
"—"は未発売またはチャート圏外を意味する。 |
脚注
編集- ^ Peak chart positions in the United Kingdom:
- For all except where noted: “Dizzie Rascal > UK Charts”. Official Charts Company. 2007年4月28日閲覧。
- For "Do They Know It's Christmas?": “Chart Archive > December 11, 2004”. Official Charts Company. 2004年12月11日閲覧。
- For "Temptation Greets You Like Your Naughty Friend": “New Chart Entries > April 28, 2007”. Zobbel.de. 2007年4月28日閲覧。
- ^ “Discography Dizzee Rascal”. Hung Medien. australian-charts.com/. 2010年12月25日閲覧。
- ^ “Discografie Dizzee Rascal”. Hung Medien. ultratop.be/nl/. 2010年12月25日閲覧。
- ^ Peak chart positions in Ireland:
- For all except where noted: “Discography Dizzee Rascal”. Hung Medien. irish-charts.com/. 2010年12月25日閲覧。
- For "Do They Know It's Christmas?": “Discography Band Aid 20”. Hung Medien. irish-charts.com/. 2010年12月25日閲覧。
- ^ Peak positions in New Zealand:
- For all except where noted: “Discography Dizzee Rascal”. Hung Medien. irish-charts.com/. 2010年12月25日閲覧。
- For "Do They Know It's Christmas?": “Band Aid 20 - Do They Know It's Christmas?”. Hung Medien. charts.org.nz/. 19 January 2016時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年12月25日閲覧。
- ^ a b c d e f g “BPI > Certified Awards Search”. British Phonographic Industry. 25 June 2014時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年4月14日閲覧。
- ^ UK. “New Nation Single Review - Sep 2008 Photos from Ironik (Ironik) on Myspace”. Viewmorepics.myspace.com. 2009年9月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年12月25日閲覧。
外部リンク
編集- ディジー・ラスカル - Myspace
- 公式ウェブサイト
- Dizee Rascal News at the XL Recordings home page
- Interview @ musicOMH
- Interview @ Format Mag
- July 2008 Interview with L.A. Record