テータリック (Teh tarik) は、一般的にマレーシアシンガポールブルネイのレストラン、野外の売店、およびコピティアムなどで見られるミルクティー紅茶コンデンスミルクから作られる。名前は紅茶を注ぐ際の引く動作(マレー語で「タリック」)からきている。ミルクの入っていないストレートティーはテーオー (Teh O) と呼ばれる。一般的にホットとアイスがあってどちらかを選ぶが、氷を必要とするアイスの方が一般に値段が高い。

テータリックとロティプラタ(シンガポール)

作り方

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二つの容器を互いに高所から四回繰り返し注ぎ合うことにより、混ぜ合わされた紅茶の上には大きな泡が作られる。この過程によって、飲みやすい適温に紅茶を冷まし、紅茶とコンデンスミルクを完全に混ぜ合わせる。そして、紅茶にもより良い風味が与えられる。

文化

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テータリックの作り方には興行的な要素があり、紅茶を長い水流で人の頭越しに流し入れる光景は、地元住民や旅行者にとって珍しく興味深い。

マレーシアには、テータリック屋が技術のパフォーマンスを競い合うための競技会がある。近年、テータリックはナシレマックと共にマレーシアの飲食物遺産の一つとして政府当局によって認定された。