テラヘルツトモグラフィ
テラヘルツトモグラフィ(英語: Terahertz tomography)とはテラヘルツ波を利用して内部構造を可視化するトモグラフィである。
概要
編集テラヘルツ波の吸収、散乱、回折を利用して画像を構成する[1]。断層撮影では逆散乱問題を解くことによって撮像領域の比誘電率と導電率の電磁気学的パラメータ分布を表示する。2005年に大阪大学のグループが撮像に成功した[2]。近年、超短パルスレーザーや超高速光技術の発展により、テラヘルツ帯域の利用が飛躍的に進展しつつあり、各方面で応用開発が進められる[3]。
用途
編集脚注
編集- ^ a b テラヘルツ波パルスを用いたトモグラフィー技術への応用
- ^ 「テラヘルツ波で2次元断層画像」『』(PDF)、日刊工業新聞、2005年3月8日、1面。
- ^ 実時間2次元テラヘルツ断層イメージング法の開発
参考文献
編集- 安井 武史、荒木 勉「高速2次元THzトモグラフィーとその応用--非侵襲・非接触リモートな二次元断層イメージング法」『光アライアンス』、日本工業出版、2011年2月1日。
- Yasuda, Takashi, et al. "Real-time two-dimensional terahertz tomography of moving objects." Optics communications 267.1 (2006): 128-136.
- Guillet, Jean Paul, et al. "Review of terahertz tomography techniques." Journal of Infrared, Millimeter, and Terahertz Waves 35.4 (2014): 382-411.
- Lee, Alan Wei Min, et al. "Terahertz tomography using quantum-cascade lasers." Optics letters 37.2 (2012): 217-219.