テオ・ラトリフ

アメリカのバスケットボール選手

テオフィラス・カーティス・ラトリフTheophilus Curtis Ratliff, 1973年4月17日 - )は、アメリカ合衆国の元プロバスケットボール選手。アラバマ州デモポリス出身。ポジションはセンター

テオ・ラトリフ
Theo Ratliff
デトロイト・ピストンズでのラトリフ
(2008年)
引退
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (1973-04-17) 1973年4月17日(51歳)
出身地 アラバマ州デモポリス
身長(現役時) 208cm (6 ft 10 in)
体重(現役時) 107kg (236 lb)
キャリア情報
大学 ワイオミング大学
NBAドラフト 1995年 / 1巡目 / 全体18位[1]
プロ選手期間 1995年–2011年
ポジション C
背番号歴 42, 50
選手経歴
1995-1997
1997-2001
2001-2003
2003-2006
2006-2007
2007-2008
2008
2008-2009
2009-2010
2010
2010-2011
デトロイト・ピストンズ
フィラデルフィア・76ers
アトランタ・ホークス
ポートランド・トレイルブレイザーズ
ボストン・セルティックス
ミネソタ・ティンバーウルブズ
デトロイト・ピストンズ
フィラデルフィア・76ers
サンアントニオ・スパーズ
シャーロット・ボブキャッツ
ロサンゼルス・レイカーズ
受賞歴
通算成績
得点 5,809 (7.2 ppg)
リバウンド 4,596 (5.7 rpg)
ブロック 1,968 (2.4 bpg)
Stats Basketball-Reference.com
Stats ウィキデータを編集 NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten
代表歴
キャップ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
獲得メダル
男子バスケットボール
アメリカ合衆国の旗 アメリカ
U-21 世界選手権
金メダル - 1位 1993 バリャドリッド

経歴

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カレッジ

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ワイオミング大学で4年間プレー。ウェスタン・アスレチック・カンファレンス (WAC) のファーストチームに選出されるなど活躍を見せた。

NBAキャリア

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1995年のNBAドラフトにて1巡目全体18位でデトロイト・ピストンズから指名された。ピストンズでの2シーズン半は主に控えとしてプレー。着実に数字を伸ばしたものの、先発にはなかなか上がれなかった。

1997-98シーズン中の12月にエリック・モントロス英語版ジェリー・スタックハウスとのトレードで、アーロン・マッキーと共にフィラデルフィア・76ersへ移籍した[1][2][3][4]

2001年のオールスターにはイーストの先発センターに選出されたものの、故障のため欠場を余儀なくされた。

2月22日にディケンベ・ムトンボペペ・サンチェスとのトレードで、トニー・クーコッチナジー・モハメドと共にアトランタ・ホークスへ移籍した。

2003-04シーズン中に、ラシード・ウォーレスウェズリー・パーソンとのトレードで、シャリーフ・アブドゥル=ラヒームダン・ディッカウと共にポートランド・トレイルブレイザーズへ移籍した[5]。このシーズンの307ブロックはリーグ1位であった。ブレイザーズでは6年間プレーした。

2006-07シーズン開幕前の6月にランディ・フォイのドラフト権、レイフ・ラフレンツダン・ディッカウとのトレードで、セバスチャン・テルフェアと共にボストン・セルティックスへ移籍したが[6]、ここでも故障に苦しみ、自身最低の2試合の出場に終わった。

2007-08シーズン開幕前の7月にケビン・ガーネットとのトレードで、ジェラルド・グリーンライアン・ゴメスアル・ジェファーソンセバスチャン・テルフェア、将来のドラフト指名権と共にミネソタ・ティンバーウルブズへ移籍したが[7]、10試合に出場した後の2008年2月にティンバーウルブズから解雇された[8]。その後の3月に古巣であるデトロイト・ピストンズとの契約に合意した[9]

2008-09シーズン開幕前に、古巣であるフィラデルフィア・76ersとの契約に合意した[10]

2009-10シーズン開幕前にサンアントニオ・スパーズとの契約に合意した[11]。2010年2月に2016年のプロテクト付2巡目指名権とのトレードでシャーロット・ボブキャッツへ移籍した[12]。この移籍により、チームはラトリフ、タイソン・チャンドラーボリス・ディアウなどのフロントコートを擁し、チームはリーグ1位となるディフェンス力を誇り[13]、フランチャイズ史上初となるプレーオフ進出を達成した[14]

7月22日にロサンゼルス・レイカーズとの単年契約に合意した[15]

2011年12月に現役引退することを表明した[16]

個人成績

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略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック  PPG  平均得点  太字  キャリアハイ
  リーグリーダー

レギュラーシーズン

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
1995–96 DET 75 2 17.4 .557 .000 .708 4.0 .2 .2 1.5 4.5
1996–97 76 38 17.0 .531 --- .698 3.4 .2 .4 1.5 5.8
1997–98 24 12 24.4 .514 --- .683 5.0 .6 .5 2.3 6.5
PHI 58 55 32.1 .512 --- .706 7.3 .7 .7 3.5 11.2
1997-98計 82* 67 29.8 .513 --- .701 6.7 .7 .6 3.1 9.9
1998–99 50* 50* 32.5 .470 --- .725 8.1 .6 .9 3.0 11.2
1999–00 57 56 31.5 .503 --- .771 7.6 .6 .6 3.0 11.9
2000–01 50 50 36.0 .499 --- .760 8.3 1.2 .6 3.7* 12.4
2001–02 ATL 3 2 27.3 .500 --- .545 5.3 .3 .3 2.7 8.7
2002–03 81 81 31.1 .464 --- .720 7.5 .9 .7 3.2* 8.7
2003–04 53 52 31.1 .458 --- .653 7.2 1.0 .6 3.1 8.3
POR 32 31 31.8 .540 --- .629 7.3 .6 .8 4.4 7.3
2003-04計 85* 83* 31.3 .485 --- .645 7.2 .8 .6 3.6* 7.9
2004–05 63 45 27.5 .447 --- .692 5.3 .5 .4 2.5 4.8
2005–06 55 19 23.7 .571 --- .651 5.1 .5 .3 1.6 4.9
2006–07 BOS 2 2 22.0 .333 --- .750 3.5 .0 .5 1.5 2.5
2007–08 MIN 10 6 21.4 .511 .000 .680 3.9 .7 .3 1.9 6.3
DET 16 3 13.9 .450 --- .667 3.1 .4 .3 1.1 3.0
2007-08計 26 9 16.8 .482 .000 .674 3.4 .5 .3 1.4 4.3
2008–09 PHI 46 0 12.6 .531 --- .600 2.8 .2 .4 1.0 1.9
2009–10 SAS 21 3 8.7 .444 --- .500 1.9 .4 .1 .9 1.6
CHA 28 26 22.3 .466 --- .783 4.2 .6 .3 1.5 5.1
2009-10計 49 29 16.5 .461 --- .760 3.2 .5 .2 1.2 3.6
2010–11 LAL 10 0 7.0 .167 --- .000 1.3 .3 .2 .5 .2
通算 810 533 25.5 .496 .000 .710 5.7 .6 .5 2.4 7.2
  • 1998-1999シーズンは50試合で打ち切り

プレーオフ

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
1996 DET 1 0 4.0 --- --- --- .0 .0 .0 .0 .0
1997 3 0 6.0 .750 --- .500 1.3 .3 .3 1.3 2.7
1999 PHI 7 7 29.1 .465 --- .579 7.3 .9 .7 2.6 7.3
2000 10 10 37.4 .475 --- .723 7.9 .9 1.0 3.0 13.0
2008 DET 12 0 10.9 .500 --- .500 2.3 .1 .1 .9 1.3
2009 PHI 6 0 15.7 .818 --- .500 3.8 .0 .2 .7 3.3
2010 CHA 4 4 11.8 .375 --- .500 .8 .3 .5 .0 1.8
2011 LAL 1 0 1.0 --- --- --- 1.0 .0 .0 .0 .0
通算 44 21 19.8 .497 --- .643 4.3 .4 .5 1.5 5.3

プレイスタイル

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ディフェンス、特にブロックショットに抜群の感性を持っている。12年のキャリアのすべてで1本を超えている。特に2003-2004シーズンの平均4.4ブロック(ポートランド・トレイルブレイザーズに在籍時の数字)は驚異的なものだった。オフェンスではあまり重要視されていないが、自己ベストとして27得点を挙げた試合もある。最大の欠点は故障欠場が多いところである。ほぼ全休のシーズンが2シーズンもあった。

脚注

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  1. ^ “Philadelphia 76ers Trade Guard Jerry Stackhouse and Center Eric Montross to the Detroit Pistons”. Associated Press. (December 18, 1997). https://apnews.com/article/5e06f2421e56a8a8479e22f83b56ca9c June 20, 2023閲覧。 
  2. ^ “PRO BASKETBALL; 76ers Send Stackhouse and Montross to Pistons”. The New York Times. Associated Press. (December 19, 1997). https://www.nytimes.com/1997/12/19/sports/pro-basketball-76ers-send-stackhouse-and-montross-to-pistons.html July 26, 2017閲覧。 
  3. ^ “76ers Give Up on Backcourt, Deal Stackhouse to Pistons”. Los Angeles Times. Associated Press. (December 19, 1997). https://www.latimes.com/archives/la-xpm-1997-dec-19-sp-222-story.html July 11, 2022閲覧。 
  4. ^ “Stackhouse to Pistons”. The Washington Post. (December 19, 1997). https://www.washingtonpost.com/archive/sports/1997/12/19/stackhouse-to-pistons/96983c31-4330-443d-bb64-4dca22da670b/ December 5, 2022閲覧。 
  5. ^ Trail Blazers Acquire Two All-Stars From Atlanta”. NBA.com (February 9, 2004). February 22, 2010閲覧。
  6. ^ Celtics Acquire Telfair and Ratliff”. NBA.com (June 28, 2006). February 22, 2010閲覧。
  7. ^ Wolves Acquire Five Players and Picks for KG”. NBA.com (July 30, 2007). February 22, 2010閲覧。
  8. ^ Wolves Waive Theo Ratliff”. NBA.com (February 29, 2008). February 22, 2010閲覧。
  9. ^ Pistons Sign Center Theo Ratliff”. NBA.com (March 4, 2008). February 22, 2010閲覧。
  10. ^ Former All-Star Center Theo Ratliff Returns to Sixers”. NBA.com (August 20, 2008). February 22, 2010閲覧。
  11. ^ Spurs Sign Theo Ratliff”. NBA.com (July 25, 2009). February 19, 2010閲覧。
  12. ^ Bobcats acquire Theo Ratliff from Spurs”. NBA.com (February 18, 2010). February 19, 2010時点のオリジナルよりアーカイブ。February 19, 2010閲覧。
  13. ^ The Charlotte Bobcats had the lowest defensive rating by a team in 2009-10, with a 102.8 rating”. StatMuse (June 19, 2010). October 22, 2010閲覧。
  14. ^ Brown's Patchwork Defense May Weave Playoff Tale”. nytimes.com (March 27, 2010). March 31, 2010閲覧。
  15. ^ LAKERS SIGN THEO RATLIFF”. NBA.com (July 22, 2010). July 23, 2010閲覧。
  16. ^ Bob Hammond."Success story". Laramie Boomerang. January 18, 2012. Retrieved on January 21, 2012.

外部リンク

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