テイキング・タイガー・マウンテン
ブライアン・イーノのアルバム
『テイキング・タイガー・マウンテン[注釈 1]』(原題:Taking Tiger Mountain (By Strategy))は、ブライアン・イーノが1974年11月に発表した、ソロ名義では2作目のスタジオ・アルバム。
『テイキング・タイガー・マウンテン』 | ||||
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ブライアン・イーノ の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1974年9月 ロンドン アイランド・スタジオ[1] | |||
ジャンル | アート・ロック | |||
時間 | ||||
レーベル |
アイランド・レコード ヴァージン・レコード(リイシュー) | |||
プロデュース | ブライアン・イーノ | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
ブライアン・イーノ アルバム 年表 | ||||
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背景
編集アルバム・タイトルは、中国の革命現代京劇『智取威虎山』の英訳である[2]。本作のジャケットを描いたピーター・シュミットは、後に「オブリーク・ストラテジーズ」と呼ばれるカード・セットをイーノと共に考案した人物でもある[3]。
評価・影響
編集スティーヴ・ヒューイはオールミュージックにおいて満点の5点を付け「『ヒア・カム・ザ・ウォーム・ジェッツ』ほど熱い作品ではないが、『テイキング・タイガー・マウンテン』は、彼自身がほどなく脱却することとなる熟達したポップ・ソングの構築力により、親しみやすい内容となっている」と評している[4]。バウハウスは、1982年のアルバム『ザ・スカイズ・ゴーン・アウト』において、本作収録曲「サード・アンクル」をカヴァーした[5]。
収録曲
編集特記なき楽曲はブライアン・イーノ作。
- バーニング・エアラインズ・ギヴ・ユー・ソー・マッチ・モア - "Burning Airlines Give You So Much More" - 3:17
- バック・イン・ジュディーズ・ジャングル - "Back in Judy's Jungle" - 5:15
- ザ・ファット・レディ・オブ・リンバーグ - "The Fat Lady of Limbourg" - 5:05
- マザー・ホエール・アイレス - "Mother Whale Eyeless" - 5:45
- ザ・グレート・プリテンダー - "The Great Pretender" - 5:11
- サード・アンクル - "Third Uncle" (Brian Eno / arranged by Brian Turrington) - 4:47
- プット・ア・ストロー・アンダー・ベイビー - "Put a Straw Under Baby" - 3:25
- ザ・トゥルー・ホイール - "The True Wheel" (B. Eno, Phil Manzanera) - 5:11
- チャイナ・マイ・チャイナ - "China My China" - 4:44
- テイキング・タイガー・マウンテン - "Taking Tiger Mountain" - 5:32
参加ミュージシャン
編集脚注
編集注釈
編集- ^ 日本初回盤LP (ILS-80091)の邦題は『タイガー・マウンテン』で、2013年発売の紙ジャケットCD (VJCP-98047)でも当時の帯が再現された。
出典
編集- ^ Eno* - Taking Tiger Mountain (By Strategy) (Vinyl, LP, Album) at Discogs
- ^ 青野繁治 (2009年11月20日). “欧米および日本のロックに見るチャイナインパクト” (PDF). 2018年8月2日閲覧。
- ^ Williams, Richard T (2004年7月8日). “Brian Eno: Taking Tiger Mountain (By Strategy) (reissue)”. PopMatters. 2018年8月2日閲覧。
- ^ Huey, Steve. “Taking Tiger Mountain (By Strategy) - Brian Eno”. AllMusic. 2018年8月2日閲覧。
- ^ Raggett, Ned. “The Sky's Gone Out - Bauhaus”. AllMusic. 2018年8月2日閲覧。
外部リンク
編集- テイキング・タイガー・マウンテン - Discogs (発売一覧)