チーズはいただき
『チーズはいただき』(Speedy Gonzales)は、アメリカの映画会社・ワーナー・ブラザースの短編アニメである。メリー・メロディーズ作品。1955年度アカデミー短編アニメ賞受賞作品[1]。
チーズはいただき | |
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Speedy Gonzales | |
監督 | I・フレレング |
脚本 | ウォーレン・フォスター |
製作 |
ゲリー・チャイニクィー テッド・ボーンニックソン アーサー・デーヴィス |
製作総指揮 | エドワード・セルツァー |
出演者 | メル・ブランク |
音楽 | カール・スターリング |
配給 |
ワーナー・ブラザース ヴァイタフォン |
公開 | 1955年9月17日 |
上映時間 | 6分12秒 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
前作 | ハチャメチャ激安ホテル |
次作 | 中世の悪夢 |
ストーリー
編集舞台はメキシコの国境。ここのネズミたちは餓えに苦しんでいた。この国境を越えればすぐにチーズ工場があるのだが、常にシルベスターが目を光らせているため容易に行くことは不可能であった。仮にくじで決めて行っても、シルベスターの餌食となってしまい、彼らがかぶっていたソンブレロは山の様になっていた。
悩んだ末に一人のネズミは、「このピンチを救えるのはスピーディー・ゴンザレスだけだ」と提案する。すぐにネズミは、スピーディーが営んでる射撃場で助けを求めた。快く受け入れたスピーディーは真っ先にその国境へと向い、仲間から熱い出迎えをされる。そしてスピーディーは自慢の足でチーズ工場からチーズを取ってくる。これには負けられないシルベスターも色々な作戦を試みるもスピーディーの足には敵わず、やられるのはシルベスターであった。
最後にスピーディーは「工場から全てのチーズを取ってくる」と発言。業を煮やしたシルベスターは工場内からチーズを全て持ってきて下にダイナマイトを設置。「取るものなら取ってみろ」とダイナマイトは爆破。だが、チーズはネズミ側に雨の様に降り、ネズミたちは大喜び。悔しくなったシルベスターは電信柱に顔をぶつける。一方スピーディーは、シルベスターのことを気に入っていた。
キャラクター
編集- スピーディー・ゴンザレス(声:メル・ブランク、現日本語吹き替え:三ツ矢雄二)
- シルベスター・キャット(声:同様、現日本語吹き替え:江原正士)
- その他のネズミ
製作スタッフ
編集- 監督:I・フレレング
- 製作総括:エドワード・セルツァー
- アニメーション製作:ゲリー・チャイニクィー、テッド・ボーンニックソン、アーサー・デーヴィス
- レイアウト:ホーリー・プラット
- 脚本:ウォーレーン・フォスター
- 背景画:アーヴ・ワイナー
- 音楽:カール・スターリング
備考
編集- 今回の作品はスピーディー・ゴンザレスの2作品目で、デザインもこの作品から変更された。
- 今回は珍しくシルベスターがネズミを捕食している。
- スピーディーのデビュー作は1953年の『Cat-Tails for Two』で、絡んだのはネコのコンビ(同じルーニー・テューンズキャラのロッキーとマグジーに酷似)であり、今回がシルベスターとは最初に絡んだ作品である。1965年以後からはダフィー・ダックと絡むようになった。
脚注
編集- ^ “The 28th Academy Awards - Short Subject (Cartoon)”. Oscars.org. 2016年4月11日閲覧。