チョウコウイトウ(長江魚鬼、学名 Hucho bleekeri中国語: 四川哲羅魚)とはサケ科淡水魚である。岷江など長江上流域に生息し、猫魚・大口魚・花魚・猫児魚・虎嘉魚等ともよばれる[3]

チョウコウイトウ
チョウコウイトウ( Hucho bleekeri)
保全状況評価[1]
CRITICALLY ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: サケ目 Salmoniformes
: サケ科 Salmonidae
亜科 : サケ亜科 Salmoninae
: Hucho
: チョウコウイトウ H. bleekeri
学名
Hucho bleekeri
Kimura, 1934[2]
和名
チョウコウイトウ
英名
Sichuan taimen

分布

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中国固有種で、長江上流(四川省)・大渡河上-中流(四川・青海省)・漢江上流(陝西省)などで見られる[1]。主に砂礫底の急流に生息し[4]。標高700–3,300 mで溶存酸素が多く (>5 mg/l) 、水温の低い (<15℃) 山間部の川を好む[5]

形態

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背面は暗灰色、腹面は銀白色。体側と鰓蓋に小さな十字型の斑点がある。成魚は全長72 cmになる[5]。雌は4歳で性成熟するが、雄はそれより早い[1]

食性

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稚魚は動物プランクトン・昆虫を食べるが、成魚は魚食性である[4]

保護

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IUCNによると、ダム・道路建設・土壌流出・浚渫などの影響で危機に瀕している。法的には保護されているが、密漁も後を絶たない。近年の研究では、この50年の間に個体数は50-80%減少したとみられ、この傾向は現在も続いている。現在、成魚の個体数は2,000-2,500程度とみられる[1]

脚注

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  1. ^ a b c d Song, Z. (2012). "Hucho bleekeri". IUCN Red List of Threatened Species. Version 3.1. International Union for Conservation of Nature. 2012年12月12日閲覧
  2. ^ SHIGERU KIMURA. “Description of the fishes collected from the Yangtze kiang, China, by late Dr. K. Kishinouye and his party in 1927-1929”. 2012年12月12日閲覧。
  3. ^ 中国科学院動物研究所 四川哲羅魚
  4. ^ a b Froese, Rainer and Pauly, Daniel, eds. (2006). "Hucho bleekeri" in FishBase. April 2006 version.
  5. ^ a b Hu et al. 2008. "Threatened fishes of the world: Hucho bleekeri Kimura, 1934 (Salmonidae)." Environmental Biology of Fishes 82.4: 385-386.