チャマダラセセリ
チャマダラセセリ(茶斑挵、 Pyrgus maculatus)は、チョウ目(鱗翅目)セセリチョウ上科セセリチョウ科に属するチョウの一種。
チャマダラセセリ | |||||||||||||||||||||||||||
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分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Pyrgus maculatus (Bremer & Grey) | |||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||
チャマダラセセリ(茶斑挵) | |||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||
The Maculatus Skipper | |||||||||||||||||||||||||||
亜種 | |||||||||||||||||||||||||||
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概要
編集茶褐色~黒色の小型のセセリチョウ。前翅先端は鋭角的で、とくに雄ではそこに香鱗を持ち先端が反りかえる。前翅中央部と、細かい毛が生えた翅外縁には白斑が多く付き、斑模様となる。この白斑は春型で顕著となり、2回目以降発生個体では薄くなる。触角はセセリチョウでは一般的なかぎ状だが、先端は鋭角的にならない。
幼虫の食草はバラ科のミツバツチグリ・キジムシロなど。越冬態は蛹。成虫は4~8月にかけて年2回の発生だが、北海道では初夏に1回だけ、暖地では3回発生し9月ごろまでいる。山地草原や耕作地などを棲みかとし、あまり活発には飛ばないでよくとまる。花のほか湿地や汚物にも来る。
分布
編集北海道道東内陸部、本州の青森県から岐阜県にかけて(秋田県では絶滅)、および四国(香川県を除く3県)。分布地はとびとびでつながらない部分もある。
保全状況評価
編集- チャマダラセセリ北海道・本州亜種Pyrgus maculatus maculatus
- チャマダラセセリ四国亜種Pyrgus maculatus shikokuensis
- 絶滅危惧IB類 (EN)(環境省レッドリスト)
2012年の環境省レッドリストでは絶滅危惧IB類と評価された[1]。
脚注
編集- ^ 昆虫類のレッドリスト新旧対照表 環境省 2012年
参考文献
編集- 牧林功解説、青山潤三写真『日本の蝶』成美堂出版〈ポケット図鑑〉、1994年。ISBN 4-415-08045-6。
- 日本環境動物昆虫学会編 編『チョウの調べ方』今井長兵衛・石井実監修、文教出版、1998年。ISBN 4938489112。OCLC 170389984。