チャップリンの消防夫
『チャップリンの消防夫』(The Fireman)は、チャーリー・チャップリンのミューチュアル社における2作目のサイレント映画。1916年の作品。チャップリンの役は消防士で、エドナ・パーヴァイアンスはロイド・ベーコン演じる男の娘として登場する。男は自分の家に放火し、エリック・キャンベル演じる消防署長と共謀し、保険金を騙し取ろうと企む。
チャップリンの消防夫 | |
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The Fireman | |
監督 | チャーリー・チャップリン |
脚本 |
チャーリー・チャップリン ヴィンセント・ブライアン |
製作 | チャーリー・チャップリン |
撮影 |
ウィリアム・C・フォスター ローランド・トザロー |
配給 | ミューチュアル・フィルム・コーポレーション |
公開 | 1916年6月12日 |
上映時間 | 24分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 |
サイレント映画 英語字幕 |
野外の場面では、当時のロサンゼルス近郊の通りの風景を見ることができる。
製作
編集チャップリンは、ミューチュアル社のスタジオの近くにある消防署の前を通り過ぎ、消防士の自分が火災警報ベルに翻弄されることを想像したことから、本作を発想したという[1]。
撮影は、実在の消防署で行われ、そこの消防車を活用することができた[1]。
反響
編集映画は大ヒットした[2]。しかし、ファンからの手紙で「私は、あなたが大衆の奴隷になりつつあるのではないかと心配しています」との、大衆に迎合することへの危惧を伝えられ、チャップリンもそれに同意したという[1]。
キャスト
編集- 消防士:チャーリー・チャップリン
- 消防署長:エリック・キャンベル
- 若い娘:エドナ・パーヴァイアンス
- その父:ロイド・ベーコン
- 火災に遭った男:レオ・ホワイト
- 消防士:アルバート・オースチン、ジョン・ランド、ジェームズ・T・ケリー、フランク・J・コールマン
- 牛乳配達人:フレッド・グッドウィンズ
出典:[3]
日本語吹替
編集俳優 | 日本語吹替 |
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チャールズ・チャップリン | 山寺宏一 |
(ナレーター) | 近石真介 |
- この作品はサイレント映画だが、チャップリンのデビュー100周年を記念し、日本チャップリン協会監修のもと、日本語吹替が製作された[5]。
脚注
編集出典
編集- ^ a b c BJR (2016年6月12日). “The Fireman (12 June 1916)” (英語). Chaplin: Film by Film. 2025年1月4日閲覧。
- ^ 内田精一「チャップリン全作品解説」『世界の映画作家 19 チャールズ・チャップリン』キネマ旬報社、1973年4月15日。
- ^ The Fireman - IMDb . 2024年10月15日閲覧。
- ^ “吹替で蘇る!チャップリン笑劇場”. STAR CHANNEL. 2014年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年8月28日閲覧。
- ^ “チャップリンの消防士”. STAR CHANNEL. 2014年8月28日閲覧。
外部リンク
編集- チャップリンの消防士 - allcinema
- The Fireman - IMDb
- The Fireman - YouTube - BGM有り