チフチャフPhylloscopus collybita)は、ムシクイ科に分類される

チフチャフ
チフチャフ
チフチャフ Phylloscopus collybita
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: スズメ目 Passeriformes
: ムシクイ科 Phylloscopidae
: メボソムシクイ属 Phylloscopus
: チフチャフ P. collybita
学名
Phylloscopus collybita
(Vieillot, 1817)
和名
チフチャフ
英名
Chiffchaff
黄:繁殖地、青:越冬地

分布

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アフリカ大陸北部、ヨーロッパイエメンイラクイランインド北部サウジアラビアトルコパキスタンミャンマーロシア

夏季にヨーロッパ中央アジア、ロシアで繁殖し、冬季になるとアフリカ大陸北部西アジア、インド北部へ南下し越冬する。

日本では、2011年3月に与那国島で観察記録があるほか、2005年1月から4月に福岡市西区で、2006年1月から4月に千葉県木更津市で、2007年1月から3月に東京都日野市で、2008年12月から2009年1月に静岡県磐田市、2009年2月から3月に岡山県岡山市南区での越冬記録がある [2]

形態

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全長12cm。体形は丸みを帯びる。翼は短く、初列風切はあまり突出しない。上面が緑がかった灰褐色、下面は淡褐色の羽毛で覆われる。翼は暗褐色の羽毛で覆われ、羽縁は淡褐色。眼上部にある眉状の斑紋(眉斑)は淡褐色で不明瞭。嘴から眼を通り側頭部へ続く灰褐色の筋模様(過眼線)が入る。

嘴は細く、色彩は黒い。後肢も細く、色彩は黒い。

分類

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  • Phylloscopus collybita collybita
  • Phylloscopus collybita tristis - など

生態

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平地の森林アシ原に生息する。

食性は動物食で、昆虫類節足動物などを食べる。樹上にいる獲物を捕食する。

繁殖形態は卵生。和名や英名は囀りに由来する。

脚注

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  1. ^ BirdLife International (2012). "Phylloscopus collybita". IUCN Red List of Threatened Species. Version 3.1. International Union for Conservation of Nature. 2013年2月17日閲覧
  2. ^ 梅垣佑介・大西敏一 「沖縄県与那国島におけるチフチャフPhylloscopus collybita tristisの南西諸島初記録と国内における冬期の記録」『日本鳥学会誌』61巻1号、日本鳥学会、2012年、151-155頁

関連項目

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参考文献

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