チェイス・ダーノー

アメリカの野球選手 (1987 - )

チェイス・ジョナサン・ダーノーChase Jonathan d'Arnaud, 1987年1月21日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス郡トーランス出身の元プロ野球選手ユーティリティープレイヤー)。右投右打。

チェイス・ダーノー
Chase d'Arnaud
AAA級オマハ時代
(2019年7月20日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 カリフォルニア州ロサンゼルス郡トーランス
生年月日 (1987-01-21) 1987年1月21日(37歳)
身長
体重
6' 1" =約185.4 cm
200 lb =約90.7 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 遊撃手二塁手三塁手外野手
プロ入り 2008年 MLBドラフト4巡目
初出場 2011年6月24日 ボストン・レッドソックス
最終出場 2018年9月30日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

弟のトラビス・ダーノーもメジャーリーガー(捕手)である[1]。姓のd'Arnaudは"dar-NO"と発音する[2]

経歴

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プロ入りとパイレーツ時代

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ロサンゼルスのスポーツ強豪校であるロス・アラミトス高等学校英語版時代の2005年MLBドラフト44巡目(全体1330位)でロサンゼルス・ドジャースから指名を受けるが、契約せずにペパーダイン大学へ進学した。大学時代はエリック・テイムズとチームメイトだった。3年後の2008年MLBドラフト4巡目(全体114位)でピッツバーグ・パイレーツから指名され、プロ入り[3]

2011年6月24日のボストン・レッドソックス戦でメジャーデビューし、5回にジョン・レスターからメジャー初安打となる三塁打を放った。メジャー初安打が三塁打だった選手は、1998年4月30日のチャンス・サンフォード英語版以来13年ぶり[4]

2013年3月2日]、左親指の靭帯再建手術を受けたため、60日間の故障者リストに入った[5]。5月16日にA+級ブレイデントン・マローダーズでリハビリを開始した[6]。同月18日にAA級アルトゥーナ・カーブに、25日にはAAA級インディアナポリス・インディアンスに移動しリハビリを続けた。同月31日に故障者リストから復帰し、以降はAAA級インディアナポリスでプレーした[7]

2014年2月24日にブレント・モレルの加入に伴ってDFAとなり、3月1日にマイナー契約でAAA級インディアナポリスへ降格した。その後、9月にセプテンバーコールアップで2年ぶりにメジャー昇格した。オフにFAとなった[7]

フィリーズ時代

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2014年11月13日にフィラデルフィア・フィリーズとマイナー契約を結んだ[8]

2015年は傘下のAAA級リーハイバレー・アイアンピッグスでプレーし、インターナショナルリーグの全日程終了後の9月14日にメジャー契約を結んだ。メジャーでは11試合に出場し、打率は.176ながら三塁打を1本放った。守備に就いたのは遊撃手で3試合と三塁手で1試合で、いずれも無失策でこなした。10月9日にFAとなった[7]

ブレーブス時代

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ブレーブス時代(2016年6月17日)

2015年11月24日にアトランタ・ブレーブスとマイナー契約を結び、2016年スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[9]

2016年の開幕は傘下のAAA級グウィネット・ブレーブスで迎えたが、5月2日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした。この年は内外野のユーティリティとして出番を大幅に増やし、84試合に出場。バッティング面では打率.245、1本塁打、21打点、9盗塁という成績を残した。ディフェンス面では、遊撃手で出場した21試合が最多で、1失策守備率.983・DRS -2・UZR -0.3と、やや平均以下の守備だった。次いで19試合で三塁手で無失策・DRS0・UZR +1.5と、遊撃よりも安定した守備を見せた。10試合で守りに就いた二塁手では、1失策・守備率.976・DRS -1・UZR -0.9を記録した。外野3ポジションでは、計88.0イニングで無失策・DRS0・UZR -0.2と、ほぼ平均レベルだった。

2017年4月25日にDFAとなった[7]

レッドソックス時代

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2017年4月27日にウェイバー公示を経てボストン・レッドソックスへ移籍した[10]が、5月18日にヘクター・ベラスケスのメジャー昇格に伴い、DFAとなった[7][11]

パドレス時代

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2017年5月22日にウェイバー公示を経てサンディエゴ・パドレスへ移籍した[12]。パドレスでは22試合に出場し、49打数7安打、打率.143[13]と不調で、7月4日にトレバー・ケーヒルの故障者リストからの復帰に伴ってDFAとなり[14]、7日にマイナー契約で傘下のAAA級エル・パソ・チワワズへ配属された。10月3日にFAとなった[7]

ジャイアンツ時代

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2018年1月4日にサンフランシスコ・ジャイアンツとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[15]。開幕は傘下のAAA級サクラメント・リバーキャッツで迎え、7月7日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[16]。レギュラーシーズン終了後の10月22日に40人枠外となってAAA級サクラメントへ配属された後、24日にFAとなった[7]

レンジャーズ傘下時代

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2018年12月17日にテキサス・レンジャーズとマイナー契約を結び、2019年のスプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[17]

2019年は開幕から傘下のAAA級ナッシュビル・サウンズでプレーしていたが、6月17日に自由契約となった[7]

ロイヤルズ傘下時代

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2019年6月21日にカンザスシティ・ロイヤルズとマイナー契約を結び、傘下のAAA級オマハ・ストームチェイサーズへ配属された[7]。シーズン終了後の11月4日にFAとなった[7]。この年限りで現役を引退した。

現役引退後

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2020年3月に第5回WBC予選のフィリピン代表メンバーに選出されたが[7][18]新型コロナウイルスの感染拡大の影響で予選の開催は無期延期となった。

人物

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自身の名前を冠したロックバンドを率いており、CDデビューも果たしている(担当はボーカルリズムギター[19][20]

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2011 PIT 48 151 143 17 31 6 2 0 41 6 12 2 2 1 4 0 1 36 3 .217 .242 .287 .529
2012 8 6 6 2 0 0 0 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 2 0 .000 .000 .000 .000
2014 8 0 0 2 0 0 0 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 0 --- --- --- ---
2015 PHI 11 18 17 2 3 0 1 0 5 0 0 1 0 0 1 0 0 7 0 .176 .222 .294 .516
2016 ATL 84 262 233 24 57 14 2 1 78 21 9 3 0 3 23 1 3 50 5 .245 .317 .335 .652
2017 11 10 8 5 3 0 0 0 3 0 0 0 0 0 2 0 0 3 0 .375 .500 .375 .875
BOS 2 1 1 2 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1.000 1.000 1.000 2.000
SD 22 51 49 5 7 2 0 1 12 3 5 1 0 0 2 1 0 17 0 .143 .176 .245 .421
'17計 35 62 58 12 11 2 0 1 16 3 5 1 0 0 4 1 0 20 0 .190 .242 .276 .518
2018 SF 42 100 93 9 20 5 0 3 34 9 2 1 1 1 4 0 1 37 0 .215 .253 .366 .618
MLB:7年 236 599 550 68 122 27 5 5 174 40 29 10 3 5 36 2 5 152 8 .222 .273 .316 .590

年度別投手成績

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W
H
I
P
2018 SF 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 4 1.0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0.00 1.00
MLB:1年 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 4 1.0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0.00 1.00

年度別守備成績

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投手(P) 一塁(1B) 二塁(2B) 三塁(3B) 遊撃(SS) 中堅(CF) 左翼(LF) 右翼(RF)
































































































2011 PIT - - 1 1 1 0 0 1.000 12 11 28 3 4 .929 29 27 61 6 14 .936 - - -
2012 - - 2 1 1 0 0 1.000 - 1 0 1 0 0 1.000 - - -
2014 - - - - - - - -
2015 PHI - - - 1 2 7 0 2 1.000 3 3 7 0 1 1.000 - - -
2016 ATL - - 10 13 27 1 1 .976 19 12 24 0 1 1.000 21 20 38 1 17 .983 4 10 0 0 0 1.000 8 15 1 0 0 1.000 1 2 0 0 0 1.000
2017 - - - 1 0 0 0 0 ---- - - 4 3 0 0 0 1.000 -
BOS - - 1 1 1 1 0 1.000 - - - - -
SD - 1 0 0 0 0 ---- 3 2 6 1 2 .889 2 1 3 0 1 1.000 10 17 16 2 6 .943 - - 1 1 0 0 0 1.000
'17計 - 1 0 0 0 0 ---- 4 3 7 1 3 .909 3 1 3 0 1 1.000 10 17 16 2 6 .943 - 4 3 0 0 0 1.000 1 1 0 0 0 1.000
2018 SF 1 0 0 0 0 ---- 4 12 0 0 3 1.000 17 26 30 0 9 1.000 10 2 13 0 0 1.000 1 0 0 0 0 ---- - - -
MLB 1 0 0 0 0 ---- 5 12 0 0 3 1.000 34 44 66 2 13 .982 45 28 75 3 8 .972 66 67 123 9 28 .955 4 10 0 0 0 1.000 12 18 1 0 0 1.000 2 3 0 0 0 1.000

記録

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MiLB

背番号

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  • 12(2011年、2017年5月 - 同年終了)
  • 3(2012年)
  • 39(2014年)
  • 2(2015年、2018年)
  • 23(2016年 - 2017年4月)
  • 11(2017年4月 - 同年5月)

脚注

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  1. ^ Travis d'Arnaud Stats, Bio, Photos, Highlights” (英語). Minor League Baseball. 2016年3月2日閲覧。
  2. ^ Bill Brink (2011年7月10日). “On the Pirates: Presley and d'Arnaud validating roster spots” (英語). Pittsburgh Post-Gazette. 2016年3月2日閲覧。
  3. ^ Ian Quillen (2008年6月24日). “D'Arnaud brothers reunite at Bowman” (英語). SunGazette.com. 2014年9月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年3月2日閲覧。
  4. ^ Veras' big out vs. Papi highlights Bucs' win” (英語). MLB.com. 2016年3月2日閲覧。
  5. ^ Paul Hagen (2013年3月20日). “d'Arnaud has thumb surgery, placed on 60-day DL” (英語). MLB.com. 2016年3月2日閲覧。
  6. ^ John Dreker (2013年5月16日). “Minor Moves: Holmes Off DL, d’Arnaud Starts Rehab” (英語). Pirates Prospects. 2016年3月2日閲覧。
  7. ^ a b c d e f g h i j k MLB公式プロフィール参照。2023年1月14日閲覧。
  8. ^ Bob Brookover (2014年11月14日). “Phillies make minor league progress at GM meetings, adding Francoeur” (英語). philly.com. Philadelphia Media Network (Digital) LLC.. 2016年3月2日閲覧。
  9. ^ “Braves' Chase d'Arnaud: Signs a minor league contract with Braves” (英語). CBS Sports FANTASY. RotoWire Staff (CBS Innteractive). (2015年11月24日). http://www.cbssports.com/fantasy/baseball/news/braves-chase-darnaud-signs-a-minor-league-contract-with-braves/ 2016年3月2日閲覧。 
  10. ^ Ian Browne (2017年4月27日). “Red Sox bolster infield depth with d'Arnaud” (英語). MLB.com. 2017年4月28日閲覧。
  11. ^ Alex Espinoza (2017年5月18日). “Red Sox DFA d'Arnaud, call up Velazquez” (英語). MLB.com. 2017年5月19日閲覧。
  12. ^ Ryan Posner (2017年5月21日). “Padres DFA Sardinas, claim d'Arnaud” (英語). MLB.com. 2017年5月22日閲覧。
  13. ^ Baseball-Reference参照。2017年7月5日閲覧。
  14. ^ William Kosileski (2017年7月4日). “Padres activate RHP Cahill from disabled list” (英語). MLB.com. 2017年7月4日閲覧。
  15. ^ Jeff Todd (2018年1月4日). “Giants To Sign Hector Sanchez, Chase d’Arnaud, Jose Valdez” (英語). MLB Trade Rumors. 2018年3月21日閲覧。
  16. ^ Martin Oppegaard (2018年7月7日). “With Samardzija back, Stratton sent to Triple-A” (英語). MLB.com. 2018年7月18日閲覧。
  17. ^ T.R. Sullivan (2018年12月17日). “Bush reunites with Rangers on Minors deal” (英語). MLB.com. 2019年4月7日閲覧。
  18. ^ Joaquin Henson (2020年2月28日). “Tebow, D’Arnaud commit to Philippines IX”. The Philippine Star. 2023年1月14日閲覧。
  19. ^ Ted Berg (2016年5月4日). “Braves infielder Chase d'Arnaud is also an aspiring rock star”. USA Today. http://ftw.usatoday.com/2016/05/atlanta-braves-chase-darnaud-music-band-mlb 2017年4月28日閲覧。 
  20. ^ 「アトランタ・ブレーブス」『2017MLB選手名鑑全30球団コンプリートガイド』 日本スポーツ企画出版社 71頁

関連項目

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外部リンク

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