チアンフェニコール
チアンフェニコール(英: thiamphenicol)とはクロラムフェニコールのメチルスルホニル類似体であり、クロラムフェニコールと類似の抗菌スペクトルを有するが、その効力は2.5-5倍である。クロラムフェニコールと同様に水に溶けにくく、脂質によく溶ける。多くの国で動物用の抗生物質として使用されるが、中国やイタリアではヒト用としても利用される。再生不良性貧血の要因とならないことがクロラムフェニコールに対する利点である。クロラムフェニコールは化学構造にニトロ基を含むが、チアンフェニコールではニトロ基がスルホニル基に置換されているため、再生不良性貧血を引き起こさないと考えられている。
IUPAC命名法による物質名 | |
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臨床データ | |
胎児危険度分類 |
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法的規制 |
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薬物動態データ | |
生物学的利用能 | ? |
代謝 | 肝臓 |
半減期 | 5.0 h |
排泄 | 尿 |
識別 | |
CAS番号 | 15318-45-3 |
ATCコード | J01BA02 (WHO) |
PubChem | CID: 27200 |
DrugBank | ? |
KEGG | D01407 |
化学的データ | |
化学式 | C12H15Cl2NO5S |
分子量 | 356.223 g/mol |
代替名
編集- Dextrosulphenidol
- Thiophenicol
外部リンク
編集- Overview at World Health Organization - Food and Agriculture Organization
- Raymond J, Boutros N, Bergeret M (2004). “Role of thiamphenicol in the treatment of community-acquired lung infections”. Med Trop (Mars) 64 (1): 33–8. PMID 15224555.
- Marchese A, Debbia E, Tonoli E, Gualco L, Schito A (2002). “In vitro activity of thiamphenicol against multiresistant Streptococcus pneumoniae, Haemophilus influenzae and Staphylococcus aureus in Italy.”. J Chemother 14 (6): 554–61. PMID 12583545.