ダンピール

半分人間、半分吸血鬼の生物

ダンピール (Dhampir) は、東欧ロシア伝説に登場する、ヒト吸血鬼混血ダムピールとも言う。

外見は普通の人間と変わらないが、不死である吸血鬼を殺す力を持つ。また、吸血鬼を探知する能力も備える。大抵は生まれてもすぐに死んでしまうが、成長した者は前述の能力を活かし、吸血鬼ハンターを生業とすることもある。

吸血鬼になった者は、人間だったころの家族の下に戻ってくることがある。その際、血液ではなく性行為を要求する吸血鬼がいる。特に、ジプシーロマ)の伝承では男性の吸血鬼にその傾向が強い。ジプシーの間では、そうして生まれてきたダンピールを男の子であれば「ヴァムピール」、女の子であれば「ヴァムピーラ」と呼ぶ[1]

ダンピールによる吸血鬼退治は、儀式のような形式を取る。笛を吹いたり、走り回ったり、目に見えない敵と戦った後、勝利を宣言する[1]

ダンピールを扱った作品

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脚注

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  1. ^ a b ヴァンパイア - 吸血鬼伝説の系譜』p.29

参考文献

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  • 森野たくみ『ヴァンパイア - 吸血鬼伝説の系譜』新紀元社Truth In Fantasy 32〉、1997年12月24日。ISBN 978-4-88317-296-2 
  • 草野巧『幻想動物事典』新紀元社〈ファンタジー事典シリーズ〉、1997年5月3日。ISBN 978-4-88317-283-2