ダレン・ウォーラー
ダレン・チャールズ・ウォーラー(Darren Charles Waller, 1992年9月13日 - )は、アメリカ合衆国メリーランド州ランドーバー出身の元プロアメリカンフットボール選手。ジャズピアニストとして活躍したファッツ・ウォーラーの曽孫にあたる。妻はWNBA選手のケルシー・プラム。
Darren Waller | |||||||||
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2022年のウォーラー | |||||||||
基本情報 | |||||||||
ポジション | タイトエンド | ||||||||
生年月日 | 1992年9月13日(32歳) | ||||||||
出身地 |
アメリカ合衆国 メリーランド州ランドーバー | ||||||||
身長: | 6' 6" =約198.1cm | ||||||||
体重: | 245 lb =約111.1kg | ||||||||
経歴 | |||||||||
高校 | ノース・コブ高等学校 | ||||||||
大学 | ジョージア工科大学 | ||||||||
NFLドラフト | 2015年 / 6巡目全体204位 | ||||||||
所属歴 | |||||||||
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受賞歴・記録 | |||||||||
プロボウル選出(1回) | |||||||||
2020 | |||||||||
NFL 通算成績 | |||||||||
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Player stats at PFR |
経歴
編集カレッジ
編集ジョージア工科大学ではワイドレシーバーとしてプレーしていた。
2014年シーズン終了後、2015年のNFLドラフトにアーリーエントリーした。
個人成績
編集ダレン・ウォーラー | Receiving | ||||||||
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Season | Team | Conf | Class | Pos | GP | Rec | Yds | Avg | TD |
2012 | ジョージアテック | ACC | SO | WR | 14 | 8 | 162 | 20.3 | 0 |
2013 | JR | 9 | 17 | 367 | 21.6 | 3 | |||
2014 | SR | 10 | 26 | 442 | 17.0 | 6 | |||
通算 | 33 | 51 | 971 | 19.0 | 9 |
ボルチモア・レイブンズ
編集身長 | 体重 | 腕 の 長 さ |
手 の 大 き さ |
40Yrd ダ ッ シ ュ |
10Yrd ス プ リ ッ ト |
20Yrd ス プ リ ッ ト |
20Yrd シ ャ ト ル |
3 コ 丨 ン ド リ ル |
垂 直 跳 び |
立 ち 幅 跳 び |
ベ ン チ プ レ ス | |
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6 ft 6+1⁄8 in (198 cm) |
238 lb (108 kg) |
33+1⁄4 in (84 cm) |
9 in (23 cm) |
4.46 s | 1.57 s | 2.62 s | 4.25 s | 7.07 s | 37.0 in (94 cm) |
10 ft 5 in (3.18 m) |
12 回 | |
All values from NFL Combine[1][2] |
2015年のNFLドラフトにて全体204位でボルチモア・レイブンズから指名され、その後4年総額239万ドルのルーキー契約を結んだ[3]。
2015年シーズン
編集ワイドレシーバーの6番手だったため出場機会は限られ、6試合の出場で18レシーブ獲得ヤードに留まった。
2016年シーズン
編集開幕前に薬物使用が発覚し、リーグの薬物乱用規定に違反したとして4試合の出場停止処分を受けた[4]。
2017年シーズン
編集開幕前に2度目の薬物使用が発覚し、1年間の出場停止処分を受けた[5]。
2018年シーズン
編集2018年8月7日に処分が解除され、復帰した。9月1日に解雇され、その後プラクティス・スクワッドに登録された[6]。
オークランド / ラスベガス・レイダース
編集2018年シーズン
編集2018年11月26日にオークランド・レイダースと契約した。このシーズンは6レシーブ、75レシーブ獲得ヤードを記録した。
2019年シーズン
編集開幕前にHBOで放送されたドキュメンタリー番組において、薬物依存症と闘う姿が特集された。第1週のデンバー・ブロンコス戦で7レシーブ、70レシーブ獲得ヤードを記録した。第3週のミネソタ・バイキングス戦では13レシーブ、134レシーブ獲得ヤードを記録した。2019年9月16日にレイダースと3年総額2,700万ドルの契約延長に合意した[7]。このシーズンは自己最高を大幅に更新する90レシーブ、1,145レシーブ獲得ヤード、3つのレシービングTDを記録した。欠場するトラビス・ケルシーの代理としてプロボウルに選出される予定だったが、親指を痛めて手術を受けていたため出場できなかった[8]。NFLが発表したTop100プレイヤーランキングでは99位にランクインした[9]。
2020年シーズン
編集第2週のニューオーリンズ・セインツ戦で12レシーブ、103レシーブ獲得ヤード、1つのレシービングTDを記録し、勝利に貢献した。2020年10月5日に、新型コロナウイルスが流行する中でマスクを着用せずにチャリティイベントを主催したとして、NFLから3万ドルの罰金処分を受けた[10]。第13週のニューヨーク・ジェッツ戦で13レシーブ、200レシーブ獲得ヤード、2つのレシービングTDを記録し、レイダースのタイトエンドの1試合における最多レシーブ獲得ヤード記録を更新した[11]。第17週のデンバー・ブロンコス戦では、試合終了間際に逆転となる2ポイントコンバージョンを成功させ、勝利した[12]。このシーズンはいずれも自己最高となる107レシーブ、1,196レシーブ獲得ヤード、9つのレシービングTDを記録し、自身初となるプロボウルに選出された[13]。Top100プレイヤーランキングでは35位にランクインした[14]。
2021年シーズン
編集このシーズンは怪我もあり11試合の出場に留まり、55レシーブ、665レシーブ獲得ヤード、2つのレシービングTDと、前年から成績を落とした。Top100プレイヤーランキングでは58位にランクインした[15]。
2022年シーズン
編集2022年9月10日にレイダースと3年総額5,100万ドルの契約延長に合意した[16]。タイトエンドとしては当時の現役最高額であった。
このシーズンは9試合の出場に留まり、28レシーブ、388レシーブ獲得ヤード、3つのレシービングTDと、前年からさらに成績を落とした。
ニューヨーク・ジャイアンツ
編集2023年3月15日に2023年のドラフト3巡目指名権とのトレードで、ニューヨーク・ジャイアンツへ移籍した[17]。
人物
編集15歳の頃からオキシコドンの乱用を始め、16歳で初めてアルコールを摂取した。薬物依存症はエスカレートし、一時は錠剤のために1日100ドルを費やすほどだった。また、コカインを大量に摂取している時期もあった[18]。2017年8月11日に車内で薬物を摂取していたところを逮捕され、約1ヶ月の薬物乱用リハビリプログラムを受けた後に、地元のスーパーマーケットで品出しの仕事をした[18]。
これらの経験から自らの名を冠した財団を設立し、自身と同じように薬物依存症に陥った若者の治療と回復を支援している[19]。
2023年3月4日に、WNBAのラスベガス・エーシズに所属するケルシー・プラムと結婚した[20]。
脚注
編集- ^ “Darren Waller Combine Profile”. NFL.com. 2023年9月10日閲覧。
- ^ “2015 Draft Scout Darren Waller, Georgia Tech NFL Draft Scout College Football Profile”. draftscout.com. 2023年9月10日閲覧。
- ^ Spotrac.com. “Darren Waller” (英語). Spotrac.com. 2023年9月10日閲覧。
- ^ “Ravens tight end Darren Waller suspended four games” (英語). NBC Sports (2016年7月1日). 2023年9月10日閲覧。
- ^ “Ravens TE Darren Waller suspended for at least a year” (英語). NFL.com. 2023年9月10日閲覧。
- ^ “Ravens Make Final Cuts to 53 Players” (英語). www.baltimoreravens.com. 2023年9月10日閲覧。
- ^ “Raiders News: Darren Waller Agrees to 3-Year, $27 Million Contract Extension” (英語). Bleacher Report. 2023年9月10日閲覧。
- ^ “Darren Waller injury has him passed up for Pro Bowl invite in favor of Colts TE Jack Doyle” (英語). Raiders Wire (2020年1月21日). 2023年9月10日閲覧。
- ^ “2020 NFL Top 100” (英語). Pro-Football-Reference.com. 2023年9月10日閲覧。
- ^ “AP source: 10 Raiders players fined for COVID-19 violations” (英語). AP News (2020年10月5日). 2023年9月10日閲覧。
- ^ Goodman, Max (2020年12月9日). “What Made Darren Waller's Record-Setting Performance Possible Against Jets?” (英語). Sports Illustrated New York Jets News, Analysis and More. 2023年9月10日閲覧。
- ^ “Las Vegas Raiders at Denver Broncos - January 3rd, 2021” (英語). Pro-Football-Reference.com. 2023年9月10日閲覧。
- ^ “2020 NFL Pro Bowlers” (英語). Pro-Football-Reference.com. 2023年9月10日閲覧。
- ^ “2021 NFL Top 100” (英語). Pro-Football-Reference.com. 2023年9月10日閲覧。
- ^ “2022 NFL Top 100” (英語). Pro-Football-Reference.com. 2023年9月10日閲覧。
- ^ “Raiders' Darren Waller agrees to a three-year, $51 million extension, making him the highest-paid tight end” (英語). CBSSports.com (2022年9月10日). 2023年9月10日閲覧。
- ^ “Giants acquire TE Darren Waller via trade with Raiders” (英語). www.giants.com. 2023年9月10日閲覧。
- ^ a b Archive, View Author (2020年9月27日). “Darren Waller overcame drug addiction, became Raiders' breakout star” (英語). 2023年9月10日閲覧。
- ^ Kudo, Hikaru (2022年1月11日). “Raiders Asking to Support Waller’s Walter Payton Nomination” (英語). Sports Illustrated Las Vegas Raiders News, Analysis and More. 2023年9月10日閲覧。
- ^ Evans, Jace. “Las Vegas Aces' Kelsey Plum, Raiders' Darren Waller announce marriage” (英語). USA TODAY. 2023年9月10日閲覧。
外部リンク
編集- ウィキメディア・コモンズには、ダレン・ウォーラーに関するカテゴリがあります。
- 選手の通算成績と情報: Pro-Football-Reference
- Las Vegas Raiders bio
- Georgia Tech Yellow Jackets bio