ダフニスとクロエ (ロンゴス)
『ダフニスとクロエ』(古代ギリシア語: Ποιμενικὰ κατὰ Δάφνιν καὶ Χλόην、もしくは Δάφνις καὶ Χλόη)は、2世紀末から3世紀初頭にローマ帝国で書かれた古代ギリシアの小説、物語。ロンゴス(Λόγγος ; ラテン語表記では Longus、生没年不詳)が作者とされるがその人生はほとんどわかっていない。(ローマ帝国領土図参照)
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西暦117年当時のローマ帝国の最大版図
2世紀までに間接的に支配した地域
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全4巻がほぼ完全な形で現存しており、ローマ帝国領内のエーゲ海に位置するレスボス島の牧歌的な情景を舞台に、少年と少女に芽生えた純真な恋とその成就が、恋敵との諍い・海賊の襲撃・都市国家間の戦争などの逸話を絡めて、抒情豊かに描かれている[1]。
何度か映画化されているが、日本では、1963年ニコス・コンドゥロス監督によるギリシアの映画が『春のめざめ』の題で公開されている。
登場人物
編集- ダフニス
- クロエ
- ラモン - 山羊飼い。 ダフニスの養父
- ドリュアース - クロエの養父
- ドルコン - 牛飼いの青年。ダフニスの恋敵
- フィレータス - 老人
- リュカイニオン - 年増女
- ディオニュソファネス - ミュティレネの富豪。ダフニスらの住む村一帯の持ち主
- クレアリステ - その妻
- アステュロス - その息子
- グナトーン - ディオニュソファネスの雇い人で男色家
- ランピス - 牛飼い。クロエの求婚者
- メガクレス - ミュティレネの富豪
など
文献
編集注釈
編集出典
編集- ^ 小林頼子『花と果実の美術館 名画の中の植物』八坂書房、2010年、34頁。ISBN 978-4-89694-967-4。
- ^ 川路.1949.