ダイビング (サッカー)
サッカー選手がファウルを受けたふりをして不正に利益を得ようとする行為
サッカーにおけるダイビング (diving) は、選手がファウルを受けたふりをして不正に利益を得ようとする行為、特にペナルティエリア内あるいは付近でペナルティーキックやフリーキックを獲得するために飛び込むように転倒する行為を指す。ダイビングのほかにフロッピング(flopping)[1]、シミュレーション (simulation, 主にFIFAが使用)、シュヴァルベ (Schwalbe, ドイツ語でツバメ)という呼称もある。サッカー競技規則ではダイビングは非スポーツマン行為として処罰の対象に定められている[2]。ダイビングを頻発する選手はダイバーと呼ばれ忌み嫌われる。
特徴
編集2009年の研究では、ダイビングの特徴が以下のようにまとめられた[3]:
- 実際の接触からダイビングに移るまで間があることが多い。
- 実際にタックルで突き飛ばされた場合より飛距離が大きい。
- 腕に接触があったときに顔を押さえて痛がるなど接触した場所ではないところを痛がることが多い。
- 頭をのけぞらせ、胸を突き出し、腕と脚を伸ばす"アーチャーの弓"と呼ばれるポーズをとることが多い。
ダイバーとされる選手
編集関連項目
編集- 非スポーツマン行為
- スポーツマンシップ
- フロップ (バスケットボール) - バスケットボールでの、ダイビングに相当する行為
脚注
編集- ^ Foster, Geoff (27 June 2014). “The World Cup Flopping Rankings”. Wall Street Journal. 8 July 2014閲覧。
- ^ FIFA laws of the game, 2012–2013. See Law 12 and Interpretation of the Laws of the Game; Cautions for unsporting behaviour
- ^ Morris, Paul; Lewis, David (March 2010). “Tackling Diving: The Perception of Deceptive Intentions in Association football”. Journal of Nonverbal Behavior 34 (1): 1–13. doi:10.1007/s10919-009-0075-0. ISSN 0191-5886 24 June 2011閲覧。.
- ^ a b ダイバー、暴れ者……サッカー界の嫌われ者TOP10をスペイン紙が発表, the WORLD, (30 December 2015) 28 Janualy 2017閲覧。
- ^ Ashley Young's Top 5 Dives Man United - ArsenalFanTV.com, ArsenalFanTV, (9 November 2013) 28 Janualy 2017閲覧。
- ^ a b “サッカー界No.1のダイバー”は誰だ!? セルティックDFが即答した名前は「彼は常に軽く倒れる」, the WORLD, (23 March 2017) 18 August 2017閲覧。
外部リンク
編集- “Reuters Soccer Blog: Diving”. Reuters. オリジナルの2010年8月18日時点におけるアーカイブ。 .
- Elliot, Debbie (8 July 2006). “Fake or Foul? A Soccer Ref Holds Forth”. All Things Considered (NPR) .
- Hughes, Rob (1 September 2009). “Hunt for Cheats Has Political Hue”. New York Times .
- David, Gwendolyn (5 October 2011). “Receivers Limit the Prevalence of Deception in Humans: Evidence from the Diving Behaviour in Soccer Players”. PLOS ONE 6: e26017. doi:10.1371/journal.pone.0026017 .
- Chacoff, Alejandro (6 April 2016). “The fall: how diving became football’s worst crime”. The Guardian 4 May 2016閲覧。