ターボラグ(Turbo lag)とは、ターボチャージャーによる過給エンジンにおいて、減速後に再加速した際にコンプレッサーが機能するまでの遅延時間のことである[1]

概略

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ターボチャージャーは、エンジンから廃棄される排気ガスのエネルギー(動圧静圧及び熱エネルギー)により排気タービンを回転させ、その回転力によりコンプレッサーを駆動することで、空気をエンジンへ圧送する。

そのため、減速時にアクセルペダルを戻すと排気エネルギーが減少しタービン回転数が徐々に下がる。同時に、スロットルバルブより上流の空気が行き場を無くすため逆流し、コンプレッサーの回転が妨げられる[2]。その後再加速のためにアクセルペダルを踏み込んだ時、タービン回転数が再び上昇しコンプレッサーが機能するまでの遅延時間が生じ、この間は十分な過給が行なえず、期待した機関出力を得られない。しかしこのターボラグを小さくする工夫も各メーカーで見られる。

ターボラグが大きい場合、急激に加速するように感じられることから、「ドッカンターボ」とも俗称される[1]

脚注

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  1. ^ a b パワー重視のドッカンターボとは違う? 現代のターボエンジンが小排気量化された理由とは”. くるまのニュース (2019年9月21日). 2023年7月1日閲覧。
  2. ^ 市販車のエンジンにはブローオフバルブが取付けられているため、コンプレッサーへの逆流は問題にはならない。モータースポーツ車両のエンジン(特にリストリクター付きの場合)では、過給圧が下がることを嫌いブローオフバルブが取付けられていないため、この逆流が問題となる。

関連項目

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