タリム (Trym、本名:カイ・ヨニー・モサケル (Kai Johnny Mosaker)、1974年 - )は、ノルウェーヘヴィメタルミュージシャンTrym Torsonとも表記され、タリム・トルソンもしくはタリム・トーソンと書かれる場合もある。主に、エンペラーザイクロンの活動で著名[1]。タリムのドラミングは、ジャズから大きな影響を受けており、タリムは、ダブル・ベース・ドラムによるブラストビートを絡めた高速なドラミングで知られている。また、タトゥー・アーティストとしても活動している[1]

タリム
Trym
基本情報
出生名 カイ・ヨニー・モサケル
Kai Johnny Mosaker
別名 タリム・トルソン (トーソン)
Trym Torson
生誕 1974年(49 - 50歳)
出身地  ノルウェー
ジャンル ブラックメタル
シンフォニックブラックメタル
デスメタル
デスラッシュ
ヴァイキングメタル
クラシック・メタル
職業 ドラマー
担当楽器 ドラムセット
パーカッション
ギター
プログラミング
活動期間 1991年 -
共同作業者 エンペラー
ザイクロン
エンスレイヴド
Imperium
Paganize

略歴・人物

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タリムがバンド活動を始めたのは、ノルウェーのブラックメタル/ヴァイキングメタルバンドエンスレイヴドである[2]1991年から参加し、デモテープEPなどと共に、1994年にリリースした1stアルバム『Vikingligr Veldi』と2ndアルバム『Frost』に参加した。1995年にエンスレイヴドを脱退し、メンバーのほとんどが投獄され、活動休止に陥っていたエンペラーに加入。加入後、EP『Reverence』以降の作品に参加した。また1998年には、エンペラーのギタリストサモスと共にザイクロンを結成し、エンペラー解散後はこちらをメインで活動していた。ザイクロンは2010年をもって解散した。

この他に、Paganizeというクラシックメタルバンドでも活動していたが、こちらは現在の活動状況は不明である。

2007年には、他のエンペラーのメンバーと共にカートゥーンアダルトスイムのアニメ「Metalocalypse」のエピソード『Dethfashion』において、キャラクターに声を吹き込んでいる。

タリムは、エジプト人アーティストのナデル・サデックのシークレット・プロジェクトに参加し、スティーヴ・タッカーの書いた楽曲のドラムスを担当した。また、タリムはアビゲイル・ウィリアムズの1stアルバム『In the Shadow of a Thousand Suns』にセッション参加し、ほとんどのドラムパートを担当した[3]

タリムは、近年、プロデューサー及び俳優として映画制作を行っている。2012年4月には、フィーチャー映画を扱うプロダクションを長年の友人であるStacy Paul Rugelyと共に始め、映画製作者およびミュージシャンとしての地位を確立した[4][5][6]

エンペラーは2014年に再々結成することが決定したが、タリムは参加せず、タリムの前任であったファウストが参加することとなった[7]

参加バンド

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脚注

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