タナバタウオ科
タナバタウオ科 (学名:Plesiopidae)はスズキ目の下位分類群の一つ。インド太平洋の熱帯海域から2亜科12属51種が知られる[1][2]。食用とはされず、観賞用に飼育されることがある。
タナバタウオ科 | ||||||||||||||||||
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ドンコタナバタウオ
Plesiopsis corallicola | ||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||
Plesiopidae Günther, 1861 | ||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||
Longfins Roundheads |
分布と生息地
編集形態
編集目と口は大きく、頭部は丸みを帯びる[4]。体は細長い。背鰭は長い1基であり、棘条は11-18本[3]。腹鰭は長く、1棘と2 - 4軟条から成る[2]。臀鰭棘条は3-10本[3]。
生態
編集多くの種が夜行性で、昼間はサンゴや岩などの陰に隠れており、夜間に小型の無脊椎動物や小魚を捕食する[4]。ツバメタナバタウオ属と Trachinops 属の一部は昼間でも活動し、プランクトンを捕食する[4]。親は岩などに産み付けた卵の世話をし、口内保育を行う種もいる[4]。日本近海からは5属11種が知られている[3]。
分類
編集2024年現在、以下の種が分類されている[2]。
- トゲタナバタウオ亜科 Acanthoclininae Günther, 1861
- Acanthoclinus Jenyns, 1841 ニュージーランド近海の5種。
- フチドリタナバタウオ属 Acanthoplesiops Regan, 1912
- Beliops Hardy, 1985 西太平洋の2種。
- トゲタナバタウオ属 Belonepterygion McCulloch, 1915
- Notograptus Günther, 1867 西太平洋の2種。独立の科に分類する見解もある。
- タナバタウオ亜科 Plesiopinae Günther, 1861
- ツバメタナバタウオ属 Assessor Whitley, 1935
- シモフリタナバタウオ属 Calloplesiops Fowler and Bean, 1930 - シモフリタナバタウオ
- Fraudella Whitley, 1935 オーストラリアの1種。
- Paraplesiops Bleeker, 1875 オーストラリアの5種。
- タナバタウオ属 Plesiops Oken, 1817 - タナバタウオ
- Steeneichthys Allen & Randall, 1985 東インド洋と西太平洋の2種。
- Trachinops Günther, 1861 インド太平洋の4種。
出典
編集- ^ “WoRMS - World Register of Marine Species - Plesiopidae Günther, 1861” (英語). www.marinespecies.org. 2023年5月3日閲覧。
- ^ a b c “FAMILY Details for Plesiopidae - Roundheads”. www.fishbase.se. 2023年5月3日閲覧。
- ^ a b c d 『小学館の図鑑Z 日本魚類館』244頁
- ^ a b c d “PLESIOPIDAE”. fishesofaustralia.net.au. 2023年5月4日閲覧。
参考文献
編集- 中坊徹次『小学館の図鑑Z 日本魚類館』小学館、2018年。ISBN 978-4-09-208311-0。