タイワンタイコウチ(台湾太鼓打、Laccotrephes grossus)は、カメムシ目(半翅目)・タイコウチ科に分類される水生昆虫水生カメムシ類)の一である。

タイワンタイコウチ
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: カメムシ目(半翅目) Hemiptera
亜目 : カメムシ亜目(異翅亜目) Heteroptera
下目 : タイコウチ下目 Nepomorpha
上科 : タイコウチ上科 Nepoidea
: タイコウチ科 Nepidae
: タイコウチ属 Laccotrephes
: タイワンタイコウチ L. grossus
学名
Laccotrephes grossus

分布

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特徴

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タイコウチよりやや大きく、前肢の付け根付近の突起が針状ではなく、こぶ状であることで区別できる[2]。なお、日本国内ではタイコウチとは分布域が異なり、2種がともに分布する地域はない[1]

保全状況

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八重山列島では、2010年以降、個体数が急減している。石垣島では2010年頃以降目撃例がなく、与那国島では2016年を最後に生息が確認されていない。また、西表島でも2019年春以降発見されていない[2]

2020年3月に公表された環境省レッドリスト2020では、絶滅危惧IA類に分類されている[3][4]。また、2017年の沖縄県版レッドデータブック第3版では、絶滅危惧IB類とされている[1]

この状況を受けて、2021年1月に国内希少野生動植物種に指定され、採集が禁止されている[5]

脚注

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  1. ^ a b c d 林正美『改訂・沖縄県の絶滅のおそれのある野生生物(レッドデータおきなわ)第3版 動物編 3.9 昆虫類』(レポート)沖縄県、2017年3月、363頁https://www.pref.okinawa.jp/site/kankyo/shizen/hogo/documents/konnchuurui.pdf 
  2. ^ a b 環境省自然環境局野生生物課 希少種保全推進室: “環境省レッドリスト 2020 補遺資料” (PDF). 環境省自然環境局野生生物課 希少種保全推進室. p. 33 (2020年3月). 2020年3月30日閲覧。
  3. ^ a b 環境省レッドリスト2020随時見直し評価種一覧”. 環境省自然環境局野生生物課 希少種保全推進室. 2020年3月30日閲覧。
  4. ^ “新たに40種を「絶滅危惧種」に 「レッドリスト」見直し 環境省”. NHK. (2020年3月28日). https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200328/k10012354791000.html?utm_int=news-new_contents_latest_with-image 
  5. ^ 環境省 国内希少野生動植物種一覧 ( https://www.env.go.jp/nature/kisho/domestic/list.html )

関連項目

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