ソルノク - ベーケーシュチャバ - レーケシュハーザ線

ソルノク - ベーケーシュチャバ - レーケシュハーザ線(ハンガリー語;Szolnok–Békéscsaba–Lőkösháza-vasútvonal)は、ハンガリー国鉄の鉄道線の名称である。路線番号は120ハンガリールーマニアを結ぶ路線である。

ソルノク - アラド線
ソルノク - ベーケーシュチャバ - レーケシュハーザ線の路線図
ソルノク - ベーケーシュチャバ - レーケシュハーザ線の路線図
路線番号120
路線総延長125 km
軌間1435 mm
電圧25 kW(交流
最高速度160 km/h
停車場・施設・接続路線
STR
ソルノク - ニーレンジュハーザ線
BHF
0.0 サヨル
ABZgl
ソルノク - ニーレンジュハーザ線
ABZg+l
三角線
BHF
6.9 ティサテニェー
ABZgr
130号線(センテシュ方面)
HST
15.0 プスタポー駅
HST
18.0 ケートポー
HST
22.5 チュガル
ABZg+r
メゼートゥール - オロシュハーザ線
eABZg+l
旧メゾェートゥール - トゥールケヴェ線
BHF
30.2 メゾェートゥール
hKRZWae
Hortobágy-Berettyó
ÜST
39.6 Naglapos forgami kitérö ~2009
eBHF
41.1 旧ナジュラポス
ABZg+l
キシュウーイサーラーシュ - ジョマ線
hKRZWae
コェロェシュ川
BHF
48.9 ジョマ
BHF
60.0 チャールダサーラーシュ
BHF
68.3 メゾェーベレーニ
ABZg+l
旧ムロニ - ベーケーシュ線
BHF
75.0 ムロニ
eABZgr
ABZg+r
セゲド - ベーケーシュチャバ線
BHF
85.4 ベーケーシュチャバ
ABZgl
セゲド - ベーケーシュチャバ線
DST
93.0 サバトキジョース 2009年まで旅客駅
BHF
102.1 ケーテジュハーザ
ABZgrxl
121号線、旧N-K線
BHF
114.4 ロェーコェシュハーザ
GRENZE
117.2
655.19
ハンガリー / ルーマニア
DST
クールティチ操車場
BHF
646.8 クルティチ
BHF
639.5 ショフロネア
HST
635.3 カントン
ABZg+l
アラド - オラデア線
ABZg+r
アラド - ソェーレグ線
BHF
629.8 アラド
ABZgr
T-A線A-AI線

歴史

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この路線は開通当時にオーストリア=ハンガリー帝国の鉄道路線であった。1857年11月にソルノック - デブレツェン区間が開通されたのちに[1]、この路線の工事はハンガリー大平原の開発過程で実行された。1856年11月10日にオーストリア政府はティサ地域鉄道(ハンガリー語: Tisza vidéki vasút, TVV)にこの路線を含めて、いくつかの鉄道敷設に関する許可を与えた[2]。条件はこの路線を1859年末まで開通することであった。工事の過程で37基の木材橋梁設置が必要で、コェロェシュ川鉄道橋が最も長い橋梁であった[3]。この路線は1858年10月25日に開通されて[1]、国有化された前にはティサ鉄道により運営された。1880年に鉄道会社の国有化のため、この区間もハンガリー国営鉄道に引き受けられた。

第一次世界大戦が終わった後に、ルーマニアの国境線が確定されて、この路線の東南部はルーマニア鉄道(Căile Ferate Române, CFR)が引き受けた。その時からロェコェシュハーザ駅とクルティチ駅がそれぞれ国境駅となっている。

運行形態[4]

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ブダペスト近郊についてはブダペスト - ウーイサース - ソルノク線の項目を参照。

特急(Gy)

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  • ダキア号: ウィーン - ブダペスト東駅 - アラド - ブカレスト
    一日1往復の運行。ソルノク - ベーケーシュチャバ間ノンストップで運行する。ブダペスト以西は1号線に、アラド以東はルーマニア国鉄200号線に直通する。
    2018,19,21,22年度は、普通列車として運行していた。

区間特急(S)

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  • チャバイ・テケルゲー号: タポルツァ - ソルノク - ベーケーシュチャバ 【夏季の休日運行】
    夏季限定の運行。一日あたり休日1往復の運行。ソルノク以北は100号線に直通する。メゼートゥール、ジョマ、メゼーベレーニに停車し、南行はケートポーに、北行はムロニにも停車する。
    2023年度に運行を開始した。

特急「インターシティ(IC)」

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  • トラヤヌス号: ブダペスト東駅 - レーケシュハーザ - アラド - ティミショアラ - ブカレスト
  • ムンテニア号: ブダペスト東駅 - レーケシュハーザ - アラド - ティミショアラ - ブカレスト
  • ベーガ号: ブダペスト東駅 - レーケシュハーザ - アラド - ティミショアラ
    一日1往復ずつ、合わせて3往復の運行。アラド以東はルーマニア国鉄310号線に直通する。ケートポーは南行通過、北行停車で、チャールダサーッラーシュは南行停車、北行通過だが、ベーガ号に限り上下ともケートポー停車、チャールダサーッラーシュ通過である。
    2020年以前はケートポーを通過していた。2021年度以前は、トラヤヌス号とムンテニア号のみ、一日2往復の運行であった。
  • イステル号: ブダペスト東駅 - レーケシュハーザ - アラド - ブラショフ - ブカレスト
  • フォガラシュ号: ブダペスト東駅 - レーケシュハーザ - アラド - ブラショフ
    一日1往復ずつ、合わせて2往復の運行。アラド以東はルーマニア国鉄200号線に直通する。ケートポーは南行通過、北行停車で、チャールダサーッラーシュは南行停車、北行通過。
    2020年以前はケートポーを通過していた。
  • ザラーンド号: ブダペスト東駅 - レーケシュハーザ - アラド
  • マロシュ号: ブダペスト東駅 - レーケシュハーザ - アラド
  • ケレシュ号: ブダペスト東駅 - レーケシュハーザ - アラド
    一日1往復ずつ、合わせて3往復の運行。上記、ルーマニア各地への直通列車と合わせて2時間に1本の運行となっている。ケートポーは南行通過、北行停車で、チャールダサーッラーシュは南行停車、北行通過が多いが、ザラーンド号はその逆である他、南行はソルノク - ケートポー間の各駅に停車する。
    過去の運行形態
    2020年度以前はレーケシュハーザ以北の運行であった。また、ザラーンド号が運行していなかった。ケートポーは全列車通過していた。
    2021年度より、北行がケートポーへの停車を開始した。
    2022年度に、ザラーンド号がソルノク - アラド間で運行を開始した。当初はソルノク - メゼートゥール間ノンストップで、ともに通過していた。2022年6月よりザラーンド号の南行がメゼートゥール以北各駅停車となった[5]
    2023年度よりザラーンド間がブダペストまで運行区間を延長した。6月より南行がチュガル通過[6]、8月より北行がチャールダサーッラーシュ停車となった[7]

  • ベーケーシュ号: ブダペスト東駅 - ベーケーシュチャバ ( - レーケシュハーザ)
    2時間に1本の運行。多くはベーケーシュチャバ止まりで、一部はレーケシュハーザまで運行する。ケートポー、チャールダサーッラーシュ、ナジラポシュの3駅は1駅停車、2駅通過で、南行はケートポー停車、北行はチャールダサーッラーシュ停車が多く、ナジラポシュ停車は一日1往復に限られる。
    2017年以前は、夏季のみ、ヴァルナ・ブルガス始発の列車が週2便片道のみ運行していた(ヴァルナ方面行はインターシティに併結されて運行)。2020年以前は、2.5往復を除いて、特急(O)として運行していた他、ケートポーは全列車通過していた。

普通

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  • ソルノク - レーケシュハーザ
    早朝と夕方・夜間のみの運行で、ソルノク - メゼートゥール間が一日4-6往復、メゼートゥール - ベーケーシュチャバ間が一日3.5往復、ベーケーシュチャバ - レーケシュハーザ間が一日2.5往復の運行。片道1本のみ、プスタポーを通過し、この列車はレーケシュハーザ発ブダペスト行で運行される。
    過去の運行形態
    2017年以前は、ソルノク - メゼートゥール間で終日2-4時間に1本運行していた。また、ブダペスト行の列車が、現在と同じ停車駅ながら特急として運行していた。チュガルにも、ブダペスト行の片道1本を除く全列車が停車していた。
    2017年末に、ブダペスト行の列車が普通列車として運行する様になった。
    2020年末に、特急のケートポー停車に伴い、ソルノク - メゼートゥール間が早朝と夕方・夜間のみ一日5.5往復の運行に縮小された。
    2022年6月より、特急の停車駅増加により、メゼートゥール以北で南行1本が削減となった[5]
    2023年6月より全列車チュガル通過となった[6]

  • クリティチ - アラド
    一日7往復の運行。

駅一覧

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以下では、ハンガリー国鉄120号線の駅と営業キロ、停車列車、接続路線などを一覧表で示す。

  • 種別
    • IC:特急「インターシティ」
    • Gy:特急ダキア号
    • Sz:普通
  • 停車駅
    • 印:全列車停車
    • 印:大部分停車、一部通過
    • 印:大部分停車、一部通過
    • 印:大部分通過、一部停車
    • |印:全列車通過
路線名 駅名 駅間営業キロ 累計営業キロ IC Gy Sz 接続路線 所在地
120 ブダペスト東駅   0

1号線(ミュンヘン方面)、40号線(ペーチ方面)
80号線(ミシュコルツ方面)
ブダペスト地下鉄2号線(南駅方面、エルシュヴェゼール広場方面)
ブダペスト地下鉄4号線(ケレンフェルド方面)

ブダペスト市
この間の各駅はブダペスト - ウーイサース - ソルノク線の項目を参照。
ソルノク駅 - 100

82号線(ハトヴァン方面)、86号線(ヤーサパーティ方面)
100号線(ツェグレード方面)、145号線(ケチケメート方面)

ヤース・ナジクン・ソルノク県 ソルノク郡
サヨル駅 10 110 100号線(ニーレジハーザ方面)
ティサテニェー駅 7 117 130号線(センテシュ方面) テレクセントミクローシュ郡
プスタポー駅 8 125   メゼートゥール郡
ケートポー駅 3 128  
チュガル駅(休止中 *1)   (13)  
メゼートゥール駅 13 141 125号線(メゼーヘジェシュ方面)
ナジラポシュ駅 10 151   ベーケーシュ県 サルヴァシュ郡
ジョマ駅 8 159 127号線(ヴェーステー方面)
チャールダサーラーシュ駅 11 170   ベーケーシュ郡
メゼーベレーニ駅 9 179  
ムロニ駅 6 185  
ベーケーシュチャバ駅 11 196 128号線(ケテジャーン方面)、135号線(セゲド方面) ベーケーシュチャバ郡
ケーテジハーザ駅 17 213 121号線(メゼーヘジェシュ方面) ジュラ郡
レーケシュハーザ駅 12 225  
200 クルティチ駅 11 236   アラド県 クルティチ町
アラド駅 17 253

ルーマニア国鉄
200号線(シメリア方面)、215号線(ナドラツ方面)
216号線(サンニコラウ・マレ方面)、217号線(クラヨヴァ方面)
310号線オラデア方面)、317号線(グラホンツ方面)

アラド市
(*1): 2023年6月に休止[6]

参考文献

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  • Kovács, László (2000). Geschichte der Ungarischen Eisenbahnen 1846–2000. Budapest: Ungarische Staatseisenbahnen AG. ISBN 963-03-8370-5 
  • Hermann Strach (1898) (ドイツ語). Geschichte der Eisenbahnen Österreich-Ungarns. Geschichte der Eisenbahnen der Oesterreichisch-Ungarischen Monarchie. Band 1.1. Wien / Teschen / Leipzig: Karl Prochaska. pp. 73–503. https://archive.org/details/geschichtedereis11aust/page/72/mode/2up 
  • Josef Gonda (1898) (ドイツ語). Das Eisenbahnwesen in Ungarn seit 1867. Geschichte der Eisenbahnen der Oesterreichisch-Ungarischen Monarchie. Band 3. Wien / Teschen / Leipzig: Karl Prochaska. pp. 355–418. https://archive.org/details/geschichtedereis03aust/page/354/mode/2up 

外部リンク

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脚注・出典

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  1. ^ a b Strach (1898) Band 1.1, p. 442
  2. ^ Adalbert Theodor Michel (1860) (ドイツ語). Oesterreichs Eisenbahnrecht. Verlag Braumüller. p. 9 
  3. ^ Julius Michaelis (1859) (ドイツ語). Deutschlands Eisenbahnen. Verlag Amelang. pp. 357~361 
  4. ^ 2016-2017. évi menetrend (ハンガリー語)
  5. ^ a b 2021-2022. évi vasúti menetrend – 2. sz. módosítás – Érvényes 2022. június 18-tól.
  6. ^ a b c 2022-2023. évi vasúti menetrend – 2 sz. módosítás kézirat– Érvényes: 2023. június 17-től
  7. ^ 2022-2023. évi vasúti menetrend – 3 sz. módosítás kézirat– Érvényes: 2023. augusztus 28-tól