ソシュール

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ソシュールド・ソシュール (de Saussure) は16世紀のアントワーヌ・ド・ソシュール (Antoine de Saussure, 1514–1569) に始まるスイスなどに見られる姓のひとつ。

概要

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その祖先のソシュール (de Saulxures) 家は現在フランスナンシー近郊の小村ソシュール (Saulxures) に出自を持ちその地の領主であった[1]。 アントワーヌは宗教改革派に与し弾圧に巻き込まれたことから1551年よりソシュール村を離れ数か所を転々とした後、1556年スイスローザンヌへと移住し、名の綴りも de Saussure と簡素化した。 その後18世紀よりソシュール家は多くの著名な学者を輩出した。

同姓の著名人物

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ニコラ・ド・ソシュール
(Nicolas de Saussure, 1709–1791) は、スイス農学者。 オラス=ベネディクトの父。
オラス=ベネディクト・ド・ソシュール
(Horace-Bénédict de Saussure, 1740–1799) は、スイス地質学者登山家モン・ブランを始めとするアルプス登山を広めるとともに、高山の地質や気象などの調査を初めて行った。
アルベルティーヌ・ネッケル・ド・ソシュール
(Albertine Necker de Saussure, 1766–1841) は、スイスの教育者作家。 いち早く女性に対する教育を推し進めた。 オラス=ベネディクトの娘。
ニコラ=テオドール・ド・ソシュール
(Nicolas-Théodore de Saussure, 1767–1845) は、スイスの有機化学者植物生理学者。 植物が葉から二酸化炭素を取り入れること、光合成に二酸化炭素とともにが必要なことを示した。 オラス=ベネディクトは父、アルベルティーヌは姉。
アンリ・ルイ・フレデリック・ド・ソシュール
(Henri Louis Frédéric de Saussure, 1829–1905) は、スイスの鉱物学者昆虫学者。 オラス=ベネディクトの孫でフェルディナン、レオポル、ルネの父。
フェルディナン・ド・ソシュール
(Ferdinand de Saussure, 1857–1913) は、スイスの言語学者比較言語学のような通時的観点に代えて共時的な観点に基づく言語論を示し、後の構造主義記号論に大きな影響を与えた。 アンリの長男。 レオポルとルネは弟。
レオポル・ド・ソシュール
(Léopold de Saussure, 1866–1925) は、中国研究者・天文学者・フランス海軍の士官。 フェルディナンは兄、ルネは弟。
ルネ・ド・ソシュール
(René de Saussure, 1868–1943) は、スイスのエスペランティスト数学者。 フェルディナン、レオポルの弟。

参考文献

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  1. ^ 神山孝夫「ソシュールの生涯と業績」(神山孝夫、町田健、柳沢民雄『ソシュールと歴史言語学』大学教育出版、2017年。ISBN 9784864294881 第I章)