ゼスタポニ
ゼスタポニ(グルジア語: ზესტაფონი、英: Zestaponi、ゼスタフォニ(Zestafoni)とも)は、ジョージアのイメレティ州に属する都市。ゼスタポニ地区の中心地である。チアトゥラ近郊から産出されるマンガンを加工する大規模な鉄合金工場がある[1]。コルキスの平野部に位置し、1月の平均気温は-4℃と寒く、8月の平均気温は24℃と暑い。郊外ではワインがつくられる[1]。
ゼスタポニ ზესტაფონი | |
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都市 | |
北緯42度06分30秒 東経43度02分30秒 / 北緯42.10833度 東経43.04167度 | |
国 | ジョージア |
州 | イメレティ州 |
地区 | ゼスタポニ地区 |
人口 (2014年) | |
• 合計 | 20,814人 |
等時帯 | UTC+4 (グルジア標準時) |
紀元前3世紀にイベリア王パルナバス1世によって小さな要塞が築かれた[要出典]ショラパニの町から2km下流にある。1560年代の文献に初めてその名が見える。1820年代にはコサック軍が駐屯し、町を流れる川にちなんで「クヴィリラ」と改称された。1920年代にも再度「ジュゲリ」と改称されたが、後に古来の名に戻された[2]。
産業
編集ゼスタポニと近隣のショラパニは工業の街である。国内最大の鉄合金工場であるゼスタポニ鉄合金工場は鉄道でチアトゥラからクヴィリラ渓谷を通り運ばれてくるマンガンの加工で世界シェアの6%を占めている。1998年にはシリコマンガンを3万5000トン、中炭素マンガン合金を1万1000トンそれぞれ産出したが、業績は11万トンのマンガン合金を産出した最盛期[3]から下降気味である。2006年2月にイギリスの鉄鋼取引企業「ステンコール」が買収した[4]。
その他、この一帯では電化製品、アルミニウム、銅線、針金などが生産されている。ソビエト連邦下では耐火レンガ、大理石、衣類、ワイン用の葡萄も生産されていたが、崩壊後衰退していった。
スポーツ
編集地元のサッカークラブ、FCゼスタポニは国内の1部リーグでプレイしている。ホームスタジアムは1952年にゼスタポニ鉄合金工場によってつくられたもので、4100人を収容できる[5]。
有名出身者
編集脚注
編集- ^ a b “Zestafoni Region”. PS News. 2011年7月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年1月31日閲覧。
- ^ “History”. Football Club Zestafoni. 2010年2月2日閲覧。
- ^ MITCHELL, ROBERT W. (April 2, 1999). “Russia plans to up output of ferroalloys.”. American Metal Market. 2009年2月1日閲覧。[リンク切れ]
- ^ Margarita Antidze (2006年2月23日). “Stemcor says acquires Georgian ferro-alloy plant”. 2009年2月1日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “Official web-site of FC “Zestafoni””. FC “Zestafoni”. 2007年9月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年2月1日閲覧。
- ^ Georgy Ketchuashvili2. “Dimitri Uznadze (1886–1950)”. PROSPECTS: the quarterly review of comparative education vol. 24, no.3/4, 1994, p. 687–701. UNESCO: International Bureau of Education. 2010年1月31日閲覧。