セレベスクイナAramidopsis plateni) は、ツル目クイナ科セレベスクイナ属に分類される鳥類。本種のみでセレベスクイナ属を構成する。

セレベスクイナ
セレベスクイナ
セレベスクイナ Aramidopsis plateni
保全状況評価[a 1]
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: ツル目 Gruiformes
: クイナ科 Rallidae
: セレベスクイナ属
Aramidopsis Sharpe, 1893
: セレベスクイナ A. plateni
学名
Aramidopsis plateni (Blasius, 1886)
シノニム

Rallus plateni Blasius, 1886

和名
セレベスクイナ
英名
Celebes rail
Platen's rail
Platen's Celebes rail
Snoring rail

分布

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インドネシアスラウェシ島[1][2]固有種

形態

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全長29-30センチメートル[1]。尾羽は短い[1]。顔から胸部にかけてと背の羽衣は灰青色、喉には白い斑紋が入る[1]。腰の羽衣や翼は赤褐色[1]。体側面や腹部には白と淡褐色の不明瞭な横縞が入る[2]。尾羽基部の下面を被う羽毛(下尾筒)は灰黒色で、白い横縞が入る。

嘴は細長く、下方へやや湾曲する[1]。嘴の色彩は灰褐色や褐色[1][2]

オスは後頸の羽衣が赤褐色[1]虹彩は橙褐色や褐色で、下嘴基部は黄緑色[1][2]。後肢は黒い[2]。メスは後頸の羽衣が明赤褐色で、喉の白色斑が小型[1][2]。虹彩は赤橙色や橙色で、嘴基部や下嘴は赤や橙色[1][2]。後肢は灰青色[2]

生態

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標高1,300メートル以下にあるツル植物やタケ、ガマが繁茂する二次林低木林草原に生息するが、その周辺にある原生林水田に生息する事もある[1]飛翔する事はできない[1]。英名snoringは「いびき」の意で、鳴き声がいびきのように聞こえることが由来[1]

食性は動物食で、小型甲殻類トカゲを食べると考えられている[1][2]

繁殖形態は卵生。繁殖期は不明だが、8月に雛が発見された例がある[1]

人間との関係

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開発による生息地の破壊、乱獲などにより生息数が減少している[1]。また人為的に移入されたノネコによる捕食などにより生息数の減少が懸念されている[1]

参考文献

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ5 東南アジアの島々』、講談社2000年、160頁。
  2. ^ a b c d e f g h i 黒田長久、森岡弘之監修 『世界の動物 分類と飼育10-II (ツル目)』、東京動物園協会、1989年、52、160頁。

関連項目

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外部リンク

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  1. ^ The IUCN Red List of Threatened Species
    • BirdLife International 2008.0. Aramidopsis plateni. In: IUCN 2010. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2010.4.