セセッション館
ウィーンの展示館
セセッション館(セセッションかん、独:Secessionsgebäude)、または、分離派会館(ぶんりはかいかん)[1]は、オーストリア・ウィーンにあるウィーン分離派(セセッション)の展示施設。建築家ヨゼフ・マリア・オルブリッヒの設計により、1897年から1898年にかけて建設された。
概要
編集白亜で直線基調の建築に、金色を効果的に用いて動植物をモチーフとした彫刻が施されている。正面上部には月桂樹のドームを頂く。その姿から、「金のキャベツ」という別名を奉られている[2]。
ウィーン市から寄贈された土地に、哲学者ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインの父である実業家のカール・ウィトゲンシュタインの支援により建設された。
現在は種々の展示会場として用いられているほか、グスタフ・クリムトの大作『ベートーヴェン・フリーズ』(Beethoven Frieze)などが常設展示されている。
また、オーストリアの50セント硬貨には、セセッション館が描かれている。
脚注
編集- ^ 『ウィーン プラハ・ブダペスト 2016 まっぷるマガジン 海外』昭文社、2016年、50頁。ISBN 978-4-398-28119-7。
- ^ “「金のキャベツ」の葉が盗まれる、オーストリア首都のランドマーク”. AFPBB News (2018年4月26日). 2018年5月13日閲覧。