セアカジョウビタキ(背赤尉鶲、学名:Phoenicurus erythronotus)とは、スズメ目ヒタキ科に分類される[1]鳥類の一種である。

セアカジョウビタキ
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: スズメ目 Passeriformes
: ヒタキ科 Muscicapidae
: ジョウビタキ属 Phoenicurus
: セアカジョウビタキ Phoenicurus erythronotus
学名
Phoenicurus erythronotus
Eversmann1841
和名
セアカジョウビタキ
英名
Eversmann's redstart

形態

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全長14-17cmで、体重17-21gである[2]

の長さは1-1.2cm。翼長はオスが8.1-9cm、メスが7.9-8.8cm。尾の長さは、オスが6.7-7.3cm、メスが6.4-8cmである[2]

オスは、頭頂部から後頭部にかけて灰色で、体下面と、背から上尾筒にかけては錆びた赤色である。は黒褐色で、大きな白色の斑点がある[2]。 メスは、頭から体上面は褐色で、体下面は灰褐色である。翼にはオスより小さい白色の斑点がある[2]

分布

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バイカル湖周辺のモンゴル北西部から、キルギスタジキスタン北部までの地域で繁殖し、天山山脈南部からイラン南部、アラビア半島南東部までと、パキスタン北西部、インド北西部とネパールなどで越冬する[3][4]

日本では、2000年10月に、北海道利尻島で一例、オス1羽が観察された記録がある[4]

生態

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温帯針葉樹林や低木地、農耕地に生息している[5][2]

主に昆虫を摂食している[2]

繁殖期は5月から7月で、や根の下などに枝や、コケを編み、外径が10-12cmで内径は5-6cm、高さ9-11cm、深さ4-5cmのを作る[2]。巣には、灰褐色の斑が入った薄緑のを、3個から6個産む[2]


脚注

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  1. ^ ITIS Phoenicurus erythronotus”. ITIS. 2020年4月23日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h 赵正阶. “中国鸟类志” (PDF). 吉林科学技术出版社. pp. 268-269. 2020年4月23日閲覧。
  3. ^ HBW Alive Eversmann’s Redstart”. HBW Alive. 2020年4月23日閲覧。
  4. ^ a b 池長裕史; 川上和人; 柳澤紀夫 (2014). “Ⅰ.日本鳥類目録改訂第 7 版で新たに掲載された種および亜種の記録等について” (PDF). 日本鳥学会誌 (目録編集委員会(日本鳥学会)): 121-122. http://ornithology.jp/katsudo/Publications/checklist7_contents_updated/OSJ_63_2014-1.pdf 2020年4月23日閲覧。. 
  5. ^ IUCN Red List Eversmann's redstart”. IUCN. 2020年4月23日閲覧。

関連項目

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