スローモーションSlow motion)は映像における効果で、現実よりも遅い速度再生することである。映画は1秒間に24コマ、テレビは30コマだが、通常の速度で撮影したものをゆっくり再生すると動きがカクカクしてしまうという欠点がある。そのため、後でスローモーションで再生すると分かっている場合は高速度撮影を行い、1秒間に通常よりも多いコマ数を撮影するのが一般的である。

映画に関しては、「最後の西部劇監督」と名高いサム・ペキンパー監督による演出が有名であり、過剰な暴力描写をスローモーションで映し出すことにより、激しい暴力の中に圧倒的な「美」を描き、多くのアクション映画、映画監督に影響を与えた。特にジョン・ウーはその典型といえ、スローモーションは、「白い鳩」、「弾数無制限の二丁拳銃」、「男と男の対決」と彼の代名詞的な演出に必要不可欠な要素といえる。また、ブライアン・デ・パルマによるアルフレッド・ヒッチコックを意識したスローモーションも流麗でありながら異質な雰囲気が漂うとして評価が高い。

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