スポンサー確定モデル
スポンサー確定モデル(スポンサーかくていモデル、Fixed Sponsor Model、英語略称:FSM)は、投資銀行におけるグローバル情報システム戦略の比較分析を行うモデルである。
このモデルは投資銀行におけるグローバル情報システム戦略に、ビジネスモデル・社内組織構造・人的資源管理・情報システムという4つのセントラル・カテゴリーが内在し、これらの因果関係が投資銀行における情報システムのグローバル展開プロジェクトの成功・失敗を決定付ける重要な要素であることを説明している。
また、このモデルはグローバル情報システム戦略を進める過程で、欧米系投資銀行の場合には、ビジネスモデル・社内組織構造・情報システムの3つのセントラル・カテゴリーがドライバーとなることが多く、他方、日系投資銀行の場合には伝統的に人的資源管理がドライバーとなる傾向性があることを説明している。
参考文献
編集- Matsumoto H. and Wilson D. W. (2006), “Activators and Inhibitors of Successful Global IS in the Strategic Management Cycle of Multinational Investment Banks”, Proceedings 14th European Conference on Information Systems, Göteborg, Sweden, IT University and School of Business Economics and Law, Sweden, June 12-14, 2006
- Matsumoto H. and Wilson D. W. (2006), “Discovering the Fixed Sponsor Model: a Cross-Cultural Comparative Study of Global Strategic IS Management”, Proceedings 11th Annual Conference of the United Kingdom Academy for Information Systems, University of Gloucestershire, UK, April 9-11, 2006