スポーツブラ
用途
編集通常のブラジャーは、乳房の形を美しく整えるために作られている。しかし、スポーツ・体育授業など運動時に肩ひもやアンダーバスト部がずれやすく、また、布地の重なりによる熱さで、着用者が不快に感じることがある。さらに、乳房のタナー段階III以降で通常のブラジャーを着用して運動しても乳揺れを防ぎきれず、乳揺れによる疼痛が生じたり、乳房の下垂の原因となることがある。そこで乳房のサポート効果が高いスポーツブラが使用される。
ジュニア用のスポーツブラ(スポーツ用のジュニアブラ)もあり、乳房のタナー段階III(ステップ2)用のスポーツブラと乳房のタナー段階IV(ステップ3)用のスポーツブラがある[1]。ジュニア用のスポーツブラはジュニアブラと形状や材質が異なるため、ジュニア用のスポーツブラはジュニアブラ代わりにならず、運動時以外でジュニア用のスポーツブラの着用は適さない[2]。
形状
編集ずれにくさを重視し、ハーフトップ(胸の下までの長さのタンクトップ)のような形状である。肩ひもは太く、後ろで交差する形状になっているものが多い。アンダーバスト部は伸縮性の高い生地である。ワイヤーやホックは擦れて肌を傷めるおそれから、使用しないものがある。ホックの無いものの着用は、頭からかぶるなどする。
材質
編集コットン・ポリエステルの素材を用いる。コットンはクッション(不織布)またはブラパッド[注釈 1]として胸部(カップ)に使用され、敏感な乳房部や乳首・乳輪を保護する目的や吸汗性を高めるために、ポリエステルは動きに合うよう伸縮性を持たせるために用いる。乳房部の谷間や、乳房部とその下の谷のアンダーバストの部分(胸と乳房の境界を示す「バージスライン」)には特に汗を溜めやすいため、メッシュなどの熱を調整しやすく乾きやすい素材を用いて、通気性を良くする。
その他
編集タンクトップ・ハーフトップ・キャミソールにスポーツブラの機能を持たせたスポーツ用のブラトップ・ハーフトップブラ・ブラキャミもあり、スポーツブラを着用しない代わりにスポーツ用のブラトップ・ハーフトップブラ・ブラキャミを着用して運動をすることが可能になっている。
脚注
編集注釈
編集- ^ 乳房のタナー段階III(ジュニア用ステップ2)用は前者のみ、同IV(ジュニア用ステップ3)・V(大人用)用は前者・後者のどちらか
出典
編集- ^ スポーツインナー
- ^ “恥ずかしがる娘もOK 「友ブラ」で思春期の胸をケア”. NIKKEY STYLE (2019年11月21日). 2020年5月3日閲覧。