スペース・ファンタジー・ザ・ライド

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのアトラクション

スペース・ファンタジー・ザ・ライド: Space Fantasy - The Ride)は、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンハリウッド・エリアにあるライド・アトラクションである[1]

スペース・ファンタジー・ザ・ライド
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン
エリアハリウッド・エリア
座標北緯34度39分54.8秒 東経135度26分05.8秒 / 北緯34.665222度 東経135.434944度 / 34.665222; 135.434944
状態運休中
オープン2010年3月14日 (14年前) (2010-03-14)
オープン2010年3月19日 (14年前) (2010-03-19)
ReplacedE.T. アドベンチャー(2001年3月31日 - 2009年5月10日)
主なデータ
種類 ライド・アトラクション
製造者 マック・ライズ
設計者 ユニバーサル・クリエイティブ
高さ 7 m (23 ft)
全長 585 m (1,919 ft)
定員 1920名 riders per hour
車両数 19台(最大運行17台)
両ごとの定員数 8名
列数 4列
列ごとの定員数 2名
所要時間 約10分(内乗車時間4分35秒)
協賛 日本コカ・コーラ株式会社
身長制限 122cm
付き添い者同伴の場合は102cm
チャイルドスイッチ 利用可能

本アトラクションを一時的にクローズして運営される「XRライド」についても記述する。

概要

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縦72m、横89m、高さ19mのスタジオ内に、映画セットやレーザー、モーションマジックなどの映像技術を駆使し、地球や星々を配した壮大な宇宙空間を再現した屋内コースタータイプのアトラクションである[2]。その中を、1両あたり4人乗り、2両連結の「ソーラーシャトル」に乗って、全長585mにおよぶ飛行コースを駆け抜ける。ソーラーシャトルは、上昇、下降、スピードの緩急をつけ、直進、曲進、スピンなど多彩な動きをする。さらに、乗車人数やバランスによって、ドロップ時のスピンの回転数、スピード、回転する向きが変わり、乗車するたびに異なる動きが楽しめるスペーストラベルを演出する。ソーラーシャトルにはスピーカーが搭載されており、コスミアとの通信が行われる[1]

前身の「E.T. アドベンチャー」からNTTドコモが協賛していたが、2021年6月23日から5月5日まで、JTBが協賛した。2024年7月19日からは新たに日本コカ・コーラが協賛することになった。

ストーリー

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ゲストが「スペース・ファンタジー・ザ・ライド」のスタジオ内に入ると、まずおしゃべり好きな通信衛星G-Botに迎えられる。続いて、ソーラープリンセスのコスミアと対面する。コスミアは、太陽がエネルギーを失いつつあることを知り、危機感を抱いていた。太陽を救うには、人間の持つヒューマンエネルギーが必要だと気付き、太陽の中で赤いボタンを押してエネルギーを注ぎ込んでほしいとゲストに訴えかける。ゲストはそのミッションを受け、「ソーラーシャトル」号に乗り込み、輝きの弱まる太陽へと向かっていく。

登場人物

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コスミア
声 - 坂本真綾
超新星で生まれた若く、美しい女性。ソーラープリンセス(太陽の王女)として銀河系を守るという大きな使命を負っている。クリスタルの中に現れ、宇宙空間を移動している[3]
G-Bot
声 - 山寺宏一
フレンドリーでエネルギッシュ、好奇心旺盛なおしゃべり好きな通信衛星。顔がモニター画面になっており、その画面にメッセージなどを映し出してゲストとコミュニケーションを図っている[3]
サンフェアリー
太陽フレアから生まれた小さな太陽の精。コスミアのことが大好きで、いつも一緒に行動している。天の川で泳いだり、土星のリングを滑り台にして遊んだりしている。とても遊び好きで、こっそり地球にも遊びに来ている。甘いものが大好き。

沿革

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シャトルポート(乗り場)

2009年3月23日、前身のアトラクションである「E.T. アドベンチャー」のクローズとそれに伴うキャンペーンが発表された。9月14日には、新アトラクションが宇宙をテーマにしたコースタータイプのライド・アトラクションであることが発表され、10月2日にはアトラクション名が公開された[1][2]。12月16日には、アトラクションのオープン日が2010年3月19日に決定した[3]

2010年2月18日、アトラクションのオープンを記念して、AKB48のメンバーと共に第一号乗車ができる「宇宙ジャンケン」キャンペーンとおサイフケータイコンテンツが発表された。3月14日から18日には、グランドオープン前のソフトオープンが開催され、3月17日にはプレスプレビューが行われた。そして、3月19日、グランドオープン。オープニングセレモニーにはAKB48とスヌーピーが参加した。

2011年9月23日から10月31日には、ハロウィーン・ホラーナイトの一環として、ロックホラーが流れる中、暗闇をライドで疾走するホラーバージョンが初開催された。11月17日には、テーマエンターテインメント協会(Themed Entertainment Association英語版: TEA)の第18回ティア・アワードでアウトスタンディング・アチーブメント賞アトラクション部門を受賞した。

2012年9月14日から11月11日には、ハロウィーン・ホラーナイトの一環として、真っ暗闇をホラーBGMと共に疾走する「スペース・ファンタジー・ザ・ライド~イン・ザ・ダーク~」が開催された。2013年から2015年のハロウィーン・ホラーナイト期間中は、イベントの一環として「貞子~呪われたアトラクション~」が開催された。

2017年6月30日から2018年1月8日には、DREAMS COME TRUEとのコラボレーション企画「スペース・ファンタジー・ザ・ライド with DREAMS COME TRUE」が開催された。DREAMS COME TRUEと共に宇宙を救うというテーマで、アニメ化されたメンバーが登場し、さらに新曲「あなたと同じ空の下」が書き下ろされ、乗車中にビークルのスピーカーから流れた[4]

長らくXRライドの実施や上記のDREAMS COME TRUEとのコラボにより通常運営は行われなかったが、2019年7月13日より2年ぶりに再開された。エントランスに設置されているロゴの立体感や惑星の噴水が無くなり、G-Botが円形の飛行型通信衛星からモニター型に変わり、コスミアが登場するクリスタルが無くなるなど、演出や施設のリニューアルが行われた。同年9月7日から11月4日には、「ハロウィーン・ホラーナイト2019」の一環として、ダークコースター「スペース・ファンタジー・ザ・ライド~ブラックホール~」が開催された。通常とは異なり、ビークル・ライドエリアは真っ暗になり、キューラインやプレショーエリアの音楽や映像も全てハロウィーン・ホラーナイト仕様に変更された[5]

栄誉

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2011年11月17日、テーマエンターテインメント協会(Themed Entertainment Association: TEA)の第18回ティア・アワードにおいて、アウトスタンディング・アチーブメント賞アトラクション部門を受賞した。

既存の建物を利用して作られたこのアトラクションは、キューライン(待ち列)にも非常に高いテーマ性があり、効果的な演出と魅力的なオリジナルキャラクターたちが登場する点が特徴である。また、宇宙空間の中を回転しながら進むライドであり、満天の星空、きらきらと輝くスターダスト・クラウド、星々が滝のように流れるスターフォール、ダスティ・ネビュラ、太陽など、宇宙空間を表現するために、スター・フィールド・レーザーやファイバーオプティクスに加えて、モーション・マジックと呼ばれる技術が駆使されている。モーション・マジックでは、カメラが天井からゲストの動きを察知し、キャラクターの動きが反応する仕組みとなっている。これらの技術を非常に有効に組み合わせることで、ゲストはその世界観にどっぷりと浸り、楽しむことができるだけでなく、ターゲット層であるゲストの心をしっかりとつかんでいる。

—(Themed Entertainment Association英語版

ティア・アワードにおいて、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンにあるアトラクションではこれまでに、2007年に「ピーターパンのネバーランド」がイベント・スペクタキュラー部門で、2002年には「アニメ・セレブレーション」がアトラクション部門でそれぞれアウトスタンディング・アチーブメント賞を受賞している。また、ハリウッドやフロリダのユニバーサル・スタジオにあるアトラクション「アメージング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン・ザ・ライド」「ウォーターワールド」「ターミネーター 2:3-D」も、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの開業以前に同賞を受賞している[6]

XRライド

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イベント開催中は、本アトラクションが一時的にクローズされ、「XRライド」として運営される場合がある。

「XRライド」は、VRゴーグルを着用しながらビークルに乗り、各テーマとなった作品の世界を360度体感できるライド・アトラクションである。開催中はビークルは回転しないように固定され、前座席のみを使用して運営される。また、XRライドでは、身長132cm未満のゲストは保護者の同伴があっても乗車できない。

脚注

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  1. ^ a b c 待望の新大型ライド・アトラクションの名称決定!!「スペース・ファンタジー・ザ・ライド」美しく壮大な宇宙空間を駆け抜けよう!”. 合同会社ユー・エス・ジェイ (2009年10月2日). 2020年7月7日閲覧。
  2. ^ a b 待望の新大型ライド・アトラクション2010年春に登場!”. 合同会社ユー・エス・ジェイ (2010年9月14日). 2020年7月7日閲覧。
  3. ^ a b c 美しく壮大な宇宙空間を駆け抜ける大型ライド・アトラクション「スペース・ファンタジー・ザ・ライド」2010年3月19日(金)オープン!!”. ユー・エス・ジェイ (2009年12月16日). 2020年7月25日閲覧。
  4. ^ ドリカム×USJ‟夢のコラボ”の全ぼうが明らかに 新曲&‟スペース・ファンタジー・ザ・ライド with DREAMS COME TRUE”の誕生を発表 | SPICE - エンタメ特化型情報メディア スパイス”. SPICE(スパイス)|エンタメ特化型情報メディア スパイス. 2020年7月24日閲覧。
  5. ^ USJのハロウイーンに新ホラーが!「バイオハザード」で超絶叫”. ニコニコニュース. 2020年7月24日閲覧。
  6. ^ 人気アトラクション「スペース・ファンタジー・ザ・ライド」が第18回ティア(THEA)・アワードで、独創性あふれる演出が評価され、アウトスタンディング・アチーブメント賞を受賞” (PDF). 合同会社ユー・エス・ジェイ (2011年11月17日). 2020年9月29日閲覧。
  7. ^ 世界初XRライドできゃりーぱみゅぱみゅの世界を体感|ウォーカープラス”. ウォーカープラス(Walkerplus). 2020年7月7日閲覧。
  8. ^ きゃりーぱみゅぱみゅの"かわいい"仮想現実の世界はこうして作られた! USJ新アトラクション制作秘話”. マイナビニュース (2016年1月20日). 2020年7月7日閲覧。
  9. ^ エヴァンゲリオン:ライドアトラクションがUSJに初登場 360度オリジナル3D映像でエヴァ&使徒が見られる!”. MANTANWEB(まんたんウェブ). 2020年7月7日閲覧。
  10. ^ USJに「ファイナルファンタジーXRライド」 因縁の対決シーン遭遇も”. 大阪ベイ経済新聞. 2020年7月7日閲覧。
  11. ^ USJの「エヴァンゲリオン XRライド」が限定復活 - “六感”で楽しむVRライドアトラクション”. www.fashion-press.net. 2020年7月7日閲覧。
  12. ^ USJ「クールジャパン2019」詳細発表 「ルパン三世カーチェイスXRライド」など”. 大阪ベイ経済新聞. 2020年7月7日閲覧。
  13. ^ 鉄道チャンネル. “USJ 最新アトラクション「進撃の巨人 XRライド」がめっちゃ怖い!没入できる! まさにリヴァイ、エレン、ミカサ、アルミンたちと立体機動装置で飛んでる気分!【ユニバーサル・クールジャパン 2020】 | tokyo chips”. 鉄道チャンネル. 2020年7月7日閲覧。
  14. ^ USJ史上初!ドラえもん「STAND BY ME ドラえもん2」XRライドが期間限定で登場! 2020年8月4日~あの世界が現実になる | ロボスタ - ロボット情報WEBマガジン”. ロボスタ. 2020年7月7日閲覧。
  15. ^ 『鬼滅の刃』初の“VRジェットコースター”がUSJに登場 炭治郎や煉獄の激闘を“実体感””. IWATE NIPPO 岩手日報. 2021年7月11日閲覧。
  16. ^ USJ「進撃の巨人 XRライド」対巨人の戦場を疾走するVRライドアトラクション再び”. www.fashion-press.net. 2022年1月20日閲覧。

外部リンク

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