スペシャルコント 志村けん in 探偵佐平60歳
『スペシャルコント 志村けん in 探偵佐平60歳』(スペシャルコント しむらけん イン たんていさへい60さい)は、NHKエンタープライズ制作の番組。2018年(平成30年)1月2日に、NHK総合テレビジョンで放送された[1]。樋口有介による小説『木野塚探偵事務所だ』を原作としており、志村けんが同小説の主人公である私立探偵に扮して、難事件の解決に挑む様子をユーモラスに描く[3]。
スペシャルコント 志村けん in 探偵佐平60歳 | |
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ジャンル | コント(ドラマ形式)[1][2] |
原作 | 樋口有介『木野塚探偵事務所だ』 |
脚本 |
内村宏幸 平松政俊 戸田幸宏 志村康徳 |
演出 | 吉田照幸(取材:飯田新、小山悠乃) |
出演者 |
志村けん 伊藤沙莉 高橋惠子 岸本加世子 平泉成 津田寛治 堀内敬子 堀部圭亮 野間口徹 大悟(千鳥) 井出卓也 広岡由里子 中上サツキ 大津尋葵 ほか |
音楽 | 武田拓也(音響効果) |
国・地域 | 日本 |
製作 | |
プロデューサー |
守屋篤 井澤秀治 |
撮影地 | 東京都[3] |
編集 | 新井孝夫 |
制作 | NHKエンタープライズ |
放送 | |
映像形式 | 文字多重放送[4] |
音声形式 | ステレオ放送[4] |
放送分 | 60[4]分 |
回数 | 1回 |
本放送 | |
放送局 | NHK総合テレビジョン |
放送期間 | 2018年1月2日 |
放送時間 | 21:00 - 22:00[5] |
再放送 | |
放送局 | NHK BSプレミアム |
放送期間 | 2020年4月5日[4] |
放送時間 | 14:30 - 15:30[4] |
番組年表 | |
関連番組 | となりのシムラ |
あらすじ
編集木野塚佐平は警視庁で勤続37年、家庭では妻に頭の上がらない、冴えない男[2][6]。60歳での定年退職を機に、長年の憧れだった私立探偵を開業する[6]。トレンチコートや帽子を身に着けて[6]、フィリップ・マーロウばりのハードボイルドな探偵を夢見るが、実は元警官といっても経理一筋で、刑事経験は一切無い[2]。助手としてグラマーな女性を募集したものの、頭は切れるが理想とは程遠い、梅谷桃世を助手として雇うことになる[6]。そんな彼のもとに、往年の大女優である高峰和子から、誘拐されたキンギョの捜索の依頼が舞い込む[2][7]。佐平は事件解決を目指して、桃世と共に迷推理と珍捜査を繰り広げる[7]。
キャスト
編集他に平泉成、津田寛治、堀内敬子、堀部圭亮、野間口徹、大悟(千鳥)、井出卓也、広岡由里子、中上サツキ、大津尋葵らが出演[4][9]。
テーマ曲
編集- 『ROCKET DIVE』 - 歌:hide with Spread Beaver
- オープニングテーマ、およびエンディングテーマに起用された。
スタッフ
編集製作
編集一話完結のストーリーであり、主演の志村けんは「木野塚佐平」という一つの役を演じる[2]。『志村けんのバカ殿様』以外では、ほぼ初めてというその試みに、志村は「一つ一つのコントが独立している場合とは違い、“前にこういうことがあったから、次がこうなる”というフリが効いてくるのが面白いです[* 1]」と語っていた[2]。「この落ちで終わり」との区切りがあるショートコントと異なって1時間という長尺の番組だが、場面ごとに落ちがあるように作られており、通常のコントと大きな違いが無いように構成されている[6][10]。
制作は、志村が座長を務めるNHKのコント番組『となりのシムラ』チームが行い、脚本には志村も参加した[10]。志村は「ここはこうしよう」「ああしよう」と、何度も監督と練ったといい[6][10]、笑いあり、涙ありの展開で構成されている[2]。
共演者である岸本加世子、伊藤沙莉は、志村とは『となりのシムラ』でも共演経験がある[2]。特に伊藤について志村は、『となりのシムラ』での演技を「さらっと演じるな、うまいなと思っていました[* 1]」と語った[2]。本作での志村自身の役柄は駄目な探偵であり、探偵事務所の運営や事件の謎解きに関して、伊藤の演じる助手がすべて先を越すという設定についても、志村は伊藤を「彼女がしっかりしているという設定なのですが、その辺がうまいですね[* 2]」と絶賛した[6]。
NHK BSプレミアムにて2020年(令和2年)に2度再放送が行われている。4月5日には前月に急逝した志村への追悼として放送(14:30 - 15:29)[4][7]。また、8月29日にも21:00 - 21:59の枠で放送された[11]。
脚注
編集注釈
編集- ^ a b TVガイド 2017より引用。
- ^ TV LIFE 2018より引用。
出典
編集- ^ a b 「年末年始テレビでゆったり 各局力作勢ぞろい 日テレおなじみ「ガキ使」NHK時代劇で笑い テレ朝早くも「君の名は。」」『中日新聞』中日新聞社、2017年12月23日、朝刊、17面。
- ^ a b c d e f g h i j k l 「志村けんがハードボイルドな探偵に転身…!? ドラマ仕立てのコントに「フリが効いてくるのが面白いです」」『週刊TVガイド』東京ニュース通信社、2017年12月30日。オリジナルの2020年5月15日時点におけるアーカイブ。2020年5月16日閲覧。
- ^ a b 「志村けんがハードボイルドな“迷探偵”に、小説原作コント番組」『お笑いナタリー』ナターシャ、2017年11月14日。2020年5月16日閲覧。
- ^ a b c d e f g h “スペシャルコント 志村けん in 探偵佐平60歳”. NHK BSプレミアム. 日本放送協会 (2020年). 2020年5月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月16日閲覧。
- ^ “昭和のヒーローが主演! 樋口有介『木野塚探偵事務所だ』、なんと映像化”. Webミステリーズ!. 東京創元社 (2017年12月8日). 2020年5月16日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j 「志村けん「一つの役でずっと1時間は初めて」SPコント『志村けんin探偵佐平60歳』1・2放送」『TV LIFE』学研プラス、2018年1月1日。2020年5月16日閲覧。
- ^ a b c 「NHK、志村けんさんしのび『となりのシムラ』『探偵佐平60歳』再放送」『マイナビニュース』マイナビ、2020年4月2日。2020年5月16日閲覧。
- ^ “志村けん in 探偵佐平60歳(バラエティ)志村けん in 探偵佐平60歳”. ザテレビジョン. KADOKAWA. 2020年5月16日閲覧。
- ^ a b c d e f g 古崎康成. “探偵佐平 60歳 - ドラマ詳細データ”. テレビドラマデータベース. キューズ・クリエイティブ. 2020年5月16日閲覧。
- ^ a b c 「志村けん“初体験”60分長尺コント「前フリ効くおもしろさ」NHK「探偵佐平60歳」」『スポーツニッポン』スポーツニッポン新聞社、2018年1月2日。2020年5月16日閲覧。
- ^ “スペシャルコント 志村けん in 探偵佐平60歳”. NHK BSプレミアム (2020年). 2020年11月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月27日閲覧。
関連項目
編集- となりのシムラ
- THE DETECTIVE STORY - 加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ内で放送された探偵コントドラマ。