スパイラルジンジャー(学名:Costus comosus var. bakeri)はオオホザキアヤメ科コスツス属の多年草[1]。YListおよび跡見群芳譜[2]では和名をウラゲフクジンソウと記している。かつては学名をCostus barbatusとされたが[1]C. barbatusはコスタリカ産の絶滅危惧種であり、広く流通する本種とは異なるとされている[要出典]

スパイラルジンジャー
スパイラルジンジャー
(2024年7月 沖縄県石垣市)
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 単子葉類 monocots
階級なし : ツユクサ類 commelinids
: ショウガ目 Zingiberales
: オオホザキアヤメ科 Costaceae
: コスツス属 Costus
: C. comosus
亜種 : スパイラルジンジャー
C. comosus var. bakeri
学名
Costus comosus var. bakeri
(K.Schum.) Maas
シノニム

Costus bakeri K.Schum.

英名
spiral ginger, red tower ginger
スパイラルジンジャー(2024年6月 沖縄県本部町)

特徴

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高さ1–3 m。ショウガ科とは異なり茎を有し、葉は長さ20–30 cmほどの長楕円形で全縁、茎に対して一列、螺旋状につく(互生ではない)。茎の先端に長さ5–25 cmの塔のような花序をつける。赤い花苞の脇から黄色い花を1–3輪ずつ咲かせる。花期は通年。[3][4][1]

分布、利用

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中米原産。POWO[5]ではメキシコ南部~エクアドル原産としている。沖縄県内では庭植えにされる。株分けや挿し木で繁殖可能[3][4][1]

脚注

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  1. ^ a b c d (林 & 名嘉 2022, p. 188)
  2. ^ 跡見群芳譜(外来植物譜 Costus lucanusianus)”. 跡見群芳譜. 2024年9月16日閲覧。
  3. ^ a b (屋比久 2006, p. 35)
  4. ^ a b (沖田原 2021, p. 154)
  5. ^ Costus comosus var. bakeri (K.Schum.) Maas | Plants of the World Online | Kew Science” (英語). Plants of the World Online. 2024年9月16日閲覧。

参考文献

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  • 屋比久壮実「コモスス」『花ごよみ 亜熱帯沖縄の花』アクアコーラル企画、2006年。ISBN 4990191730  ※ 学名をCostus comosus、ショウガ科としている
  • 沖田原耕作「コスツス・コモスス’ベイケリー’」『おきなわの園芸図鑑 園芸植物とその名前』新星出版、那覇市、2021年。ISBN 9784909366832 
  • 林将之; 名嘉初美「スパイラルジンジャー」『沖縄の身近な植物図鑑』ボーダーインク、2022年。ISBN 9784899824350 

外部リンク

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